
『SCUM』レビュー・評価・感想 「排泄、排尿、嘔吐」の三連コンボができる狂気のスカトロサバイバル
「うんち・おしっこ・ゲロ」のゲーム内画像が大量に出てくる記事なので苦手な方やお食事中の方は閲覧注意…!
SCUM
- 何をやっても良いという自由度
- グラフィックが綺麗
- フレンドとワイワイ遊べる
- うんちとおしっことゲロ
- PCゲーム初心者には難しすぎる
- ひたらすマラソンさせられる
- 他のプレイヤーと中々遭遇しない
『SCUM』は2018年8月30日よりSteam早期アクセス販売が開始されたオープンワールドサバイバルゲーム。
リリースから2日立って14時間ほどプレイしてみたので感想を書いていく。
『SCUM』はどういうゲームなのか

『SCUM』はPUBGやフォートナイトのようなバトルロイヤルゲームではない。
一部のゲームメディアやゲーム実況動画のタイトルに「新作バトロワゲー!」などと書いているが、ジャンルとしては、「DayZ」や「Ark」のようなオープンワールドサバイバル。
PUBGやフォートナイトのようなバトロワゲーを求めてこのゲームを購入したなら、おそらく楽しめないだろう。
Steamのレビューは賛否両論となっており、日本語で書かれたレビューを見てみると、”想像していたゲームと違ったから不評にしている”であろうものも見受けられるのは残念だ。
このゲームは積極的に敵と撃ち合って殺し合うゲームではないし、そもそも銃も弾も中々手に入らない。
明確なクリア目標みたいなものもなく、無人ロボットとゾンビがいる島でどれだけ長く生き続けることができるか…そういうゲームである。
何をやっても良い自由度の高さ

『SCUM』は「犯罪者たちが島に集められ、サバイバル生活や殺し合いながら脱出を目指す」という設定。
その模様をリアリティ番組として放送しているという状況のため、撮影用ドローンがうようよと徘徊している。
しかし、EAリリース現段階では島から脱出する方法も無く、プレイヤー達が”自由に生き延びていく”という他のサバイバルゲームの基本的な遊び方と同じだ。
フレンドと徒党を組んで、他のプレイヤーを狩りに行ってもいいし、1人で気ままにゾンビを殺していてもいい。
ひたすら排泄と排尿を繰り返してたまにゲロも吐く、そんなこともできる。
「こうやってああすればクリア!」というゲームではなくプレイヤー自身が目的を決めて遊んでいく必要がある。
とんでもない情報量の身体管理パラメーター

頭がクラっとしそうなほど複雑な身体パラメーター。
『SCUM』では今まで存在したサバイバルゲームの中で一番ハードな生活を送ることになる。
ビタミンやタンパク質、炭水化物のバランスを考えて飲食をしなければいけないし、食べたらちゃんと排泄・排尿もしないといけない。
偏った食事を続けていると病気になったり、急に下痢を撒き散らしだす。ゾンビの人肉を生で食べたらたまにゲロも吐く。
キャラクターの歯の本数まで記録されている。
筆者はリリース後2日で10時間以上遊んだが、まだこのシステムの全ては分かっていない。それほど複雑だ。
もちろんシステムを完全に理解していなくても楽しめる。
SCUM 感想・評価: 良かったところ
- 何をやっても良いという自由度
- グラフィックが綺麗
- フレンドとワイワイ遊べる
- うんちとおしっことゲロ
美麗なグラフィック
このゲームの良いところはまず、「Unreal Engine 4」でつくられた綺麗なグラフィックだ。

最高設定にした際のグラフィック。
PCのスペックが低いと最高設定で遊ぶのは難しいかもしれないが、ぜひ美麗なグラフィックの自然の中でサバイバル生活を送ってみて欲しい。
排泄・排尿・嘔吐!!!!
そして、このゲーム最大のお楽しみ要素は「うんち・おしっこ・ゲロ」の三連コンボだ。
このお下品要素のためだけに買っても良いと断言できる。
フレンドにしょんべんを引っ掛け、切り刻んだゾンビ肉の上に大便を撒き散らし、食いすぎたらゲロを吐く。
フレンドとワイワイ楽しく遊べるゲームとして最高の出来である。一人でやると少し虚しいが…。

解体したゾンビの上に仲良くうんちタイム。
SCUM 感想・評価: 悪かったところ
- PCゲーム初心者には難しすぎる
- ひたらすマラソンさせられる
- 他のプレイヤーと中々遭遇しない
ここまでは良いことと、うんちのことばかり書いてきたが、『SCUM』にはもちろん良くないところもある。
PCゲーム初心者には難しすぎるシステム

一番の問題点は、PCゲーム初心者には難しすぎることだ。
「PUBG」や「フォートナイト」でゲーミングPCを購入し、次に遊ぶゲームが『SCUM』だとあまりにもハードすぎる。
実装予定ではあるがまだ日本語化もされていないし、前述したとおり複雑なシステムがウリのゲームでもある。
「DayZ」や、かつての「H1Z1」を遊んでいた人ならすんなりと理解できるシステムも、サバイバルゲーム初プレイのPCゲーム初心者だととっつきづらい。
もちろん、どういうゲームなのかわかった上で購入した人には関係無い話である。
当サイトには「『SCUM』のルールと初心者向け序盤攻略ガイド」という記事もあるので、「難しくてどう遊べばいいかわからない…」という方は参考にしてほしい。
ひたすら広大なマップを走らされる

12x12kmの広大な島マップ。
個人的に一番不満だった点は「マラソン」させられることだ。
”広大なマップ”はもちろん良いことなのだが、街や軍事施設間の距離が遠くスタミナを管理しながら走り続けなければいけない状況がプレイの大半を占める。
最初に降り立つ場所はランダムなのでフレンドと合流するのも一苦労。
フレンドと一緒に遊んでいるなら喋りながらマラソンできるので良いのだがソロでプレイすると、どうしても退屈に感じてしまう。
しかし、今後実装予定の要素に車両やヘリの追加があるのでアップデート次第では解決される問題かもしれない。
他のプレイヤーとなかなか遭遇しない
現在最大64人でプレイできるのだが、マップが広大すぎるせいか中々他のプレイヤーと遭遇しない。
せっかく軍事施設で手に入れたライフルも中々使う機会がなく、もう少しドンパチしたいと思ってしまった。
一応、FAMEポイント(名声)を消費することによってチームデスマッチモードをプレイすることもできるので、積極的な撃ち合いがしたくなったら遊んでみるといい。
こんなことを書いたが、初プレイ時の死に方は、”ほぼ裸の状態で街にふらっと立ち寄ったらMP5やKarを武装した二人組に蜂の巣にされる”というものだった…。
SCUM レビュー総評

『SCUM』はバトロワゲーが乱立してる今のゲーム業界において、貴重なサバイバルゲームだ。
アーリーアクセスながら高い完成度、複雑な身体管理システム、お下品要素と良い点を多く持っている。
「DayZ」などのサバイバルゲームが好きなら間違いなく買って損は無いし、PCゲーム初心者にはとっつきづらい作品かもしれないが、フレンドとワイワイプレイできる環境なら楽しめる。
この手のジャンルにありがちなケースとして、「チーター」達が好き放題荒らしまくることがないか心配だが、アップデートを重ねより面白いサバイバルゲームになってくれることに期待したい。
『SCUM』は1年間のアーリーアクセスを予定しているので、うんちとおしっこを撒き散らしながら完成を待とう。