E3

ソニー、「E3 2019」不参加を発表…任天堂とマイクロソフトの反応は?

ソニーは2019年のE3に参加しない。これは1995年から続くエレクトロニック・エンターテイメント・エキスポ(E3)の歴史の中で初めての事態だ。

Game Informerが報じた。

E3の歴史

E3(エレクトロニック エンターテイメント エキスポ)はアメリカ・ロサンゼルスで行われる世界最大のゲームイベントだ。毎年世界中のゲームメーカーが商談に訪れ、開発者たちが新作を披露しており、日本の東京ゲームショウやドイツのゲームズコムと並ぶ「世界三大ゲームショウ」の中でもひと際目立つ存在となっている。

大手パブリッシャーは個別にカンファレンスを行い、ソニーはソニー専用の、マイクロソフトはマイクロソフト専用のブースでイベントを進行する。任天堂も毎年E3に参加し新作の発表もするが、基本的には「ゲーム紹介動画」を丸々流すだけというシンプルなスタイルを取っている。

去年のカプコンはマイクロソフトブースで「デビルメイクライ5」を、ソニーブースで「バイオハザード RE:2」を発表するという戦術で会場とインターネットを大いに盛り上げた。

「E3 2018」でソニーは『The Last of Us Part II』、『Ghost of Tsushima』、『Death Stranding』、『スパイダーマン』を中心とし発表タイトル毎に観客に会場を移動させるダイナミックな演出を取ったものの、テンポよく大量の新作発表を行ったマイクロソフトと比較してユーザー評価は低かった。ユーザーはE3にサプライズを期待しているのに、ソニーイベントでは一つ一つのゲームタイトルを深く掘り下げ世界観を共有することに力を入れているのだから、ソニーと観客(そしてゲームメディア記者)で意識のズレがあったのだろう。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは「絶えず進化を続けるゲーム業界において、「プレイステーション」とコミュニティとのエンゲージメントをより強固にするべく、独創性あふれるコミュニケーションの機会を常に模索し続けています」と述べ、2019年における新しい手法を探求を検討した結果、2019年のE3をスキップするという決断に至ったという。

なぜソニーは「E3 2019」に参加しないのか?

EA、ブリザード、ロックスターなど、独自イベントを開催できるメーカーがE3と距離を取るのは初めてのことではないが、それでもソニーほど影響力とブランドのある存在がE3を離れるというのは衝撃的なニュースだ。

ソニーは自社主催のゲームイベント『PlayStation Experience』を2018年は開催しないこと、E3期間中に独自のカンファレンスを設けないことも宣言しており、一連の発表に対し各メディアで推測が飛び交っている。

2020年に発売されるはずの次世代プレイステーション「PS5」の発表に向けて、マーケティング戦略の都合上情報を絞っているという説。インターネットの発達でメーカーは消費者と直接コミュニケーションを取れるようになったため(ニンテンドーダイレクトのように!)、ゲームイベント自体の重要性が下がっているのでスキップしただけだという説。

本当のところはわからないが、去年のE3にしろライブショーイベント「PlayStation LineUp Tour」にしろ、明らかにソニーはトレーラー発表の舞台そのものを一つのイベントとして演出したいという欲望を持っているように見える。

こうしたソニーの性格と、マイクロソフトや任天堂との「どれだけビッグタイトルを出せたか競争」に巻き込まれるE3の性格は合わなくなっているのかもしれない。

任天堂とマイクロソフトの反応

「ソニー不参加」に対する直接的な反応ではないが、任天堂アメリカ社長のレジナルド・フィサメィとマイクロソフトのXbox担当フィル・スペンサーはE3のプレスリリースにおいてそれぞれ「E3は世界中のファンやビジネスパートナーと新しいゲームや経験を共有する素晴らしい機会です」(レジー)、「E3は、ビデオゲーム業界の活力と創造性を示す素晴らしいプラットフォームです」(フィル)とコメント。E3に対し積極的な姿をアピールした。

E3 2019で皆さんとお会いするのが待ちきれない!

いずれにしろ、E3期間中にソニーがソーシャルトレンドから失われることは間違いないように思える。

これがSIE小寺剛社長の言う「プレイステーションが更なる飛躍のために一旦かがむ時期」なのだろうか。

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