VPN Gate(筑波大学)は、筑波大学の研究・実験のために運営されている誰でも利用可能なVPNサービスです。
VPNに接続する方法は複数あり、WindowsやMacなどOSごとに異なるうえ複雑です。
本記事ではVPN Gate(筑波大学)の接続方法についてOSごとにわかりやすく解説していきます。
そもそもVPN Gateってどんなサービスなのか知りたい方は「VPNGateの評判」記事をチェックしてみてください。
VPN Gate(筑波大学)とは
VPN Gate | 情報 |
---|---|
運営 | 筑波大学 |
サーバー設置国 | 日本 |
サーバー台数 | 7,000台以上(日々増減) |
同時接続できる台数 | 5台 |
対応OS | Windows・MacOS・iOS・Andriod |
VPN Gate(筑波大学)は、筑波大学が政府機関の検閲回避やアクセスログに基づく個人の特定回避の研究を目的として運営しているVPNサービスです。
一番の特徴は無料でVPNを利用できることであり、費用を掛けずにVPN接続したいと考えている方におすすめとなっています。
ただ後述しますが、無料サービスであるがゆえに他の大手有料VPNサービスと比較すると危険性が伴うことに注意が必要です。
VPN Gate(筑波大学)をWindowsで接続する方法
VPN Gate(筑波大学)をWindowsで接続したい場合、下記の2つの方法があります。
- クライアントをダウンロードして接続する方法
- Windowsの標準機能を使う
ただし、クライアントをダウンロードして接続する方法が簡単にセットアップできるため本記事ではクライアントをダウンロードする方法について紹介します。
VPN Gate(筑波大学)クライアントの導入方法【Windows】
VPN Gate(筑波大学)にクライアントをダウンロードして接続する手順を画像を交えて細かく解説していきます。
参考:https://www.vpngate.net/ja/howto_softether.aspx#windows
まず、VPN Gate(筑波大学)の公式サイトにアクセスします。
そしてVPN Gate(筑波大学)の公式サイト上部にある「ダウンロード」をクリックします。
ダウンロードページが開けたら、「SoftEther VPN Client + VPN Gate Client Plug-in」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍し、「vpn-client・・・」と表記されているインストーラーを起動させます。
インストーラーを起動させたら、「次へ」をクリックします。
「SoftEther VPN Client」を選択して「次へ」をクリックします。
規約に同意して「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
インストール先は任意ですが、変更する必要がない場合上記にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
インストール準備完了画面が出てくるので、「次へ」をクリックします。
インストールが完了したら、「完了」ボタンをクリックしてセットアップを閉じます。
VPN Gate(筑波大学)クライアントの起動とサーバー接続方法【Windows】
インストールが完了したらクライアントを起動させ、VPNサーバーへ接続していきます。
VPN Gate(筑波大学)が起動したら、「VPN Gate 公開 VPN サーバー」をクリックします。
続いて表示されたポップアップの「ボランティアとして実験に参加する」部分にチェックを付け、「OK」をクリックします。
注意画面が表示されるので、「同意する」をクリックします。
次に同意語の画面遷移メッセージと中継サービス機能を有効にするかどうかのポップアップが表示されます。
表示されたらどちらも「OK」をクリックします。
VPN接続をするためにVPNクライアント接続マネージャーの「VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー」をダブルクリックします。
接続サーバーの一覧画面が表示されたら、任意のサーバーをクリックして右下の「選択したVPNサーバーに接続」をクリックします。
接続先によってはプロトコルを選択する画面が表示されるため、表示された場合はTCPを選択しましょう。
プロトコルの選択が完了すると、接続が始まり終了すると最後のIPアドレス割り当て画面が表示されます。
うまく接続できれば、画像のように状態の部分に「接続完了」が表示されます。
VPN Gate(筑波大学)の切断方法は簡単で、対象サーバーの上で右クリックして「切断」をクリックするだけで解除できます。
VPN Gate(筑波大学)をMacで接続する方法
Macから接続する場合、Windowsのようにクライアントの導入ができないため、標準設定から行う必要があります。
VPN Gate(筑波大学)のサーバー接続方法【Mac】
Windows同様に画像と文章を用いてステップを紹介していきます。
まずは、画面上部のネットワーク設定より「Open Network Preferences」をクリックします。
ネットワーク設定の画面が表示されたら、左下にある「+」ボタンをクリックします。
次にインターフェースとVPN Typeを選択する画面が表示されるので、「Interface」→「VPN」、「VPN Type」→「L2TP over IPSec」を選択して「Create」をクリックします。
VPN サーバー一覧のページを開き、VPN Gate 公開 VPN 中継サーバーを使用するか選びましょう。
選んだサーバーの「DDNS 名」 (.opengw.net で終わる英数字) または 「IP アドレス」 (xxx.xxx.xxx.xxx の形式の数字 4 桁) をコピーしてください。
設定したVPNを選択し、「Server Address」→ホスト名または IP アドレス、「Account Name」→vpnと入力します。
最後に「Authentication Settings…」ボタンをクリックしてください。
続いて、認証設定の画面が立ち上がります。
「パスワード」→vpn、「Shared Secret」→vpn と入力。入力したら、「OK」をクリックしてください。
ホスト名またはIPアドレスを入力した画面に戻るため「Show VPN status in menu bar」をチェックしてから「Advanced…」ボタンをクリックしてください。
「Send all traffic over VPN connection」にチェックしてから「OK」をクリックすると、VPNに接続されます。
VPN Gate(筑波大学)をスマホで接続する方法【iOS/Android】
スマートフォンからVPN Gate(筑波大学)に接続する場合、L2TP/IPsec VPNとOPENVPNの接続法方法がありますが、L2TP/IPsec VPNの方がおすすめのためその設定方法を紹介します。
iOSで紹介しますが、基本的にAndroidも設定方法は同じです。
各端末に備わっている、設定画面を開きます。
設定の「一般」から「VPNとデバイス管理」をタップします。
VPNの画面を開けたら「VPN構成を追加」をタップします。
構成を追加する画面から、「タイプ」をタップしプロトコルの選択画面へ遷移します。
プロトコルには「L2TP」を選択します。
構成を追加画面に戻ったら、各種項目を入力していきます。
名前 | 任意 |
タイプ | L2TP/IPSec PSK |
サーバーアドレス | 公式ページのサーバー一覧より取得 |
IPSec事前共有鍵 | vpn |
ユーザー名 | vpn |
パスワード | vpn |
VPNの状況が、「接続済み」となっていれば完了です
VPN Gate(筑波大学)に繋がらない原因
VPN Gate(筑波大学)にうまく接続できない場合に考えられる原因は、以下の通りです。
- サーバーが混雑している
- 通信速度が不安定になり切断される
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サーバーが混雑している
まず第一に考えられるのが、利用しているサーバーへのアクセスが集中することにより接続できていないケースです。
トラフィックが大きくなると、サーバーへの負荷がかかってしまいアクセスに時間がかかってしまい接続できていない可能性があります。
VPN Gate(筑波大学)はサーバー数が7,000台前後あるため、仮に接続がうまく行かない時は別のサーバーを利用してみると良いでしょう。
通信速度が不安定になり切断
VPN Gate(筑波大学)は、他の有料VPNサービスと比較すると通信速度が安定しないかつ遅いです。
また、前述した内容と少し被りますが利用者が多いほど通信速度が低下します。
無料サービスであることから利用者数も多く、通信が安定しないケースが多いです。
この場合も別のサーバーを選択するか接続先の設置国を物理的に近くすることによって回避することができます。
VPN Gate(筑波大学)の危険性について
結論からいうと、VPN Gate(筑波大学)の利用はあまりおすすめできません。
まず、理由の一つはサーバー運営者の素性が明かされておらずよくわからないためです。
身元が確認できないことはそもそも信頼が置けないですし、トラブルに巻き込まれても問い合わせすることができません。
また通常有料VPNであればノーログポリシーが掲げられていますが、VPN Gate(筑波大学)では掲げられていません。
ノーログポリシーはVPN接続における通信に関する情報を一切保持しないことを明示しており、プライバシーを保護するために重要な要素です。
VPN Gate(筑波大学)は掲げられていないため、ログを収集されている可能性があります。
ログが取られていると、IPアドレスから住所を特定されてしまったり、情報漏洩に繋がったりと危険です。
以上のような理由から、VPN Gate(筑波大学)の利用は安全とは言い難く、可能な限り有料のVPNサービスを利用することをおすすめします。
VPN Gate(筑波大学)に接続する方法のまとめ
- VPN Gate(筑波大学)は、筑波大学が学術研究目的で運営するVPNサービス
- OSやデバイスによって設定方法が異なり、複雑
- 運営者の素性が不明、ノーログポリシーが掲げられていないことからセキュリティリスクが高い
- 無料VPNサービスであるため、通信速度が安定せず遅い場合がある
VPN Gate(筑波大学)は筑波大学が、学術研究目的で運営するVPNサービスです。
VPNの接続方法はOSやデバイスによって様々なため、複雑で難しいです。
また、VPN Gate(筑波大学)はサーバー運営者の身元が不明、ノーログポリシーが掲げられていないことからセキュリティリスクが高く、危険性が伴います。
そのため、利用する場合は慎重に利用する必要があります。
通信速度が安定して速く、セキュリティレベルの高いVPNサービスを利用したい場合は可能な限り有料のVPNサービスを利用するようにしましょう。