VPNの中には無料で提供されているサービスがあり、筑波大学が運営する「VPN Gate」もその中のひとつです。
魅力的に見える方も多いと思いますが、実際はセキュリティ面の不安や、通信速度が遅く安定しないなど、さまざまなデメリットや危険性があります。
この記事では「VPN Gate」の危険性やおすすめできない理由にくわえ、セキュリティが高く安心して使えるVPNも紹介しますので、あわせてご覧ください。
「そもそもVPNとはなに?」という方は、「VPNの仕組み」の記事でより詳しく解説しています。
また、当サイトではVPNのおすすめサービスを紹介している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
\筆者おすすめの厳選VPNサービス/
– | NordVPN | MillenVPN |
---|---|---|
運営所在地 | パナマ共和国 | 日本 大阪 |
利用料金 | 1,880円(1ヶ月) | 1,496円 (1ヶ月) |
返金保証 | 30日間対応 | 30日間対応 |
サーバー設置国 | 59ヶ国 | 72ヶ所 |
サーバー数 | 5,200以上 | 1,300以上 |
同時接続台数 | 6台 | 10台 |
プライバシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー |
対応OS | Windows / Mac OS / Linux / Android / iOS / Chrome / FireFox / Edge / AndroidTV / PS4 /Xbox その他各種 | Windows / Mac OS / Android / iOS |
支払い方法 | クレジットカード / 暗号通貨 / PayPal /AmazonPay /Sofort /プリペイドカード | クレジットカード / PayPal / 銀行振り込み |
評判記事 | NordVPNの評判 | MillenVPNの評判 |
公式サイト | NordVPNの公式サイト | MillenVPNの公式サイト |
VPN Gate(筑波大学)とは
「VPN Gate」は学術研究を目的のため、筑波大学がボランティアで運営しているVPNサービスです。
筑波大学による学術研究を目的として提供されているため、利用に際して料金はかかりません。
VPN Gate 学術実験プロジェクトは、日本に所在する筑波大学における学術的な研究を目的として実施されているオンラインサービスです。本研究は、グローバルな分散型公開 VPN 中継サーバーに関する知見を得ることを目的としています。
https://www.vpngate.net/ja/about_overview.aspx
筑波大学では、海外政府によるインターネット検閲によるWebサービスへのアクセスブロックや、アクセスした際のIPアドレスで個人の特定が可能になってしまうことを解決するために研究されています。
VPN Gate(筑波大学)の特徴
「VPN Gate」の特徴は以下の2つです。
- 学術研究を目的としたVPN
- ボランティアの中継サーバーのため無料
「VPN Gate」は筑波大学が2013年から研究しており、VPNや中継サーバーなどに関する知見を得ることを目的に運営されています。
同サービスはボランティアで運営されているため、ユーザー登録が不要で無料で利用できます。
しかし無料VPNには有料のサービスと違い、セキュリティに不安があることや、通信速度が遅いなどさまざまな危険性もあります。
詳しくは後述する「VPN Gate(筑波大学VPN)に危険性はあるのか」をご覧ください。
VPN Gate(筑波大学VPN)に危険性はあるのか
無料で使える「VPN Gate」の危険性は以下の3つが挙げられます。
- サーバー運営者の素性が不明
- セキュリティ面での危険性やリスクがある
- 通信速度が遅い・安定しない
特に情報漏えいリスクや個人情報を使ったトラブルに発展する可能性もあるため、危険性は非常に高いです。
以下で詳しく解説しますので、必ず確認しておきましょう。
サーバー運営者の素性が不明
VPN Gate の VPN サーバー一覧にボランティア運営者の連絡先が表示されている場合は、その連絡先に連絡をしてください。もし連絡先が表示されていない場合は、当該ボランティアが連絡先を入力していないことを意味しますので、連絡することはできません。
VPN GateのFAQより引用
「VPN Gate」で提供されているサーバーはボランティアで運営されていることから、サーバー運営者の素性が分からず、接続するリスクが高いため危険です。
どのような運営者がサーバーを提供しているかわからず、中にはログを保存されているリスクも否定できません。
悪意のある運営者のサーバーに接続してしまった場合、個人情報が流出するなどの危険性があります。
またトラブルなどがあった際のサポート対応などもないため、不安要素が大きい点にも注意しましょう。
セキュリティ面での危険性やリスクがある
「VPN Gate」では、有料VPNのようなログに関することが明確でないことから、個人情報を抜き取られるリスクがあります。
VPN Gateの公式サイトではログの取得に関するポリシーは接続サーバーによると記載されているため、ログが記録されている場合があります。
記録されている場合と、記録されていない場合とがあります。VPN Gate の各 VPN サーバーの管理者のポリシーによって異なります。
VPN GateのFAQより引用
また、「VPN Gate」は不正利用防止のためログが最低3ヶ月間保管されるので、情報漏えいするリスクが少なからずある点に注意してください。
少しでもリスクを下げるのであればノーログポリシー(ログを保存しない)を掲げているVPNサービスの利用がおすすめです。
通信速度が遅い・安定しない
有料VPNとは違いボランティアで提供されていることや、サーバー設置国もまちまちのため、通信速度が遅いです。
また、繋がらないこともあるため安定しません。
ボランティアで運営されている都合上、仕方のない部分もありますが、実用するには不都合が生じる場合があります。
当記事で紹介するおすすめVPNであれば、動画も快適に見れるほど通信速度が早く、VPN初心者の方でも簡単にアプリを使って接続することができるのでぜひチェックしてみてください。
初心者は返金・サポート対応がある有料VPNがおすすめ
「VPN Gate」は無料で使えるため魅力的に見えますが、セキュリティが弱いことやサポートなどが明確でないため、利用はおすすめしません。
また、初心者が利用しようとしても設定が難しく、VPN接続できるまでに時間がかかってしまいます。
安全・快適にVPNを使いたい方は有料のサービスがおすすめです。
ここでは、初めてVPNを使う方でも迷わず使えて安心な「MillenVPN」と海外から動画配信サービスを観るのに特化した「NordVPN」を紹介します。
使いやすさや知名度を重視したい方は「NordVPN」がおすすめ!
メリット | デメリット |
---|---|
知名度No.1クラスの大手VPN 動画視聴サービスに強く、多くの動画配信サービスで利用できる 圧倒的なサーバー数 | 月額料金は最安ではない 解約・返金時にカスタマーサポートとチャットをする必要がある |
「NordVPN」はパナマ共和国のTefincom & Co.,S.Aが運営しているVPNサービスです。
業界で一番知名度が高く、海外から日本の動画配信サービスの多くを視聴できることやセキュリティが高いといった特徴があります。
セキュリティはログを取らないノーログポリシーはもちろん、VPNが切断された際にインターネットを強制終了するキルスイッチといったさまざまな機能があるため、高い安心感が得られます。
さらにサーバー数が5,500台以上あるため、動画閲覧やオンラインゲームといった通信速度が要求される用途でもストレスを感じることがありません。
月額料金は他社VPNサービスと比較して最安値ではありませんが、長期利用での割引率は非常に高く設定されています。
現時点では1年・2年契約のどちらかを契約すると3ヶ月無料の特典を行っているため、あまり気になりません。
また解約・返金時はサポートにチャットをする必要がありますが、日本語表記に変更できるため英語が苦手な方でも安心して利用できます。
日本運営のサービスを利用したい方は「MillenVPN」がおすすめ!
メリット | デメリット |
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海外運営の多いVPNサービスの中で珍しく日本で運営を行っている 月額料金が他と比べて安め 解約や返金保証まで非常にスムーズに完了できる | 対応しているデバイスがやや少なく、PS4やXboxでの利用ができない 総合サーバー数はやや少なめ |
「MillenVPN」はアズポケット株式会社が運営しているVPNサービスです。
VPNは海外運営のサービスが多いため、日本語に対応していないこともありますが、同サービスは日本で運営されていることから、公式サイトやサポートなどすべて日本語表記です。
そのため、VPNを初めて使う方でも迷わずスムーズに使えます。
セキュリティ面に関しても、Webサイトなどにアクセスした際のログを取らないノーログポリシーや、フリーWi-Fi利用時に個人情報を取られるリスクを限りなく減らせる安全性があり、とても優秀なサービスです。
また、月額料金がほかVPNと比べて安いことにくわえ、30日間の返金保証もついているため、「まずは試しにVPNを使ってみたい」という方にも向いているでしょう。
また、Millen VPNは公式サイトで対応している動画・音声のストリーミングサービスを公開しています。
日本国内外の主要なストリーミングサービスに対応しているため、動画視聴を目的にVPNを利用したい方にもおすすめです。
デメリットは対応デバイス数が少ないことですが、VPNを使ってPS4やXboxなどのゲームをしない方であれば問題ありません。
また接続サーバーが少ないことも挙げられますが、1,300台と一般的なVPNの中では目立った少なさではないため、気にならないでしょう。
同サービスは日本語対応ということから、返金保証や解約もスムーズなため、ぜひ気軽に試してみてください。
VPN Gate(筑波大学)に関するよくある質問
VPN Gateを検討中、もしくは利用している方のよくある質問を紹介します。
- VPN Gateは完全に無料で使えますか?
-
はい、一切料金はかかりません。
「VPN Gate(筑波大学)とは」でも解説したとおり、VPN Gateは研究を目的としてボランティアによって提供されているVPNサービスです。
そのため、利用に際して料金が発生することはありません。
- VPN Gateではどのようなログが保存されてしまいますか?
-
VPN Gateでは、以下の接続ログを最低3ヶ月間保存されます。
- 記録日時
- 接続先 VPN サーバーの ID、IP アドレス、ホスト名
- アクションの種類 (接続または切断)
- 接続元 VPN クライアントの生の IP アドレス、ホスト名
- VPN プロトコルの種類 (SSL-VPN, L2TP, OpenVPN, SSTP のいずれか)
- 接続元 VPN クライアントのソフトウェア名、バージョン番号および ID (利用可能な場合)
- VPN 接続の確立中に通信したパケット数、バイト数、通信エラーが発生した場合のデバッグ情報
- VPN Gate セッションを用いた通信先の HTTP/HTTPS ホスト名 (FQDN), IP アドレス、ホスト名およびポート番号
また、VPN Gateのサーバーは運営者の素性が不透明であるため、これらのログが流出しない保証はありません。
こういった点も、VPN Gateが危険といわれる理由の一つです。
- ノーログポリシーとはなんですか?
-
ノーログポリシーとは、上述したようなログを一切保存しないという取り決めのことを指します。
VPNを介してインターネットに接続すると、アクセスしたサイト上にログは伝わりません。
しかし、VPNサーバーには接続したログが残ってしまいます。
「おすすめVPN」で紹介したサービスではこれらのログを保管しない取り決めをしています。
- VPN Gateの使い方がよくわからないのですが
-
VPN Gateはやや複雑なため、初心者の方には若干敷居が高い内容となっています。
具体的にはVPN Gateの使い方記事を参考にしてみてください。
また、有料VPNの場合であればアプリをインストールしてワンクリックで接続したい国に接続するだけの簡単な設計になっているためおすすめです。
VPN Gate(筑波大学)の危険性のまとめ
- VPN Gateは筑波大学が学術研究を目的に運営している無料のVPNのこと
- 無料VPNのためセキュリティ面で危険性やリスクがある
- 初めてVPNを使う方はセキュリティが安心な有料サービスを使うのがおすすめ
「VPN Gate」は2013年から筑波大学が学術研究を目的に運営しており、無料で利用できます。
しかし「VPN Gate」は無料VPNということから、Webサイトなどにアクセスした際のログを取られたり、サポートなども明確ではありません。
したがって情報漏えいなどでトラブルになるリスクなど、セキュリティ面に関して不安要素が大きいため利用はおすすめできません。
VPNを初めて使う方やインターネット利用時のリスクが不安な方は有料のVPNをおすすめします。
この記事で紹介した「NordVPN」や「MillenVPN」は、ノーログポリシーやキルスイッチ機能など、セキュリティに強いサービスのため安心してインターネットを利用できます。
どちらも30日間の返金保証がついているので、2つとも契約して使用感などを試してみてください。