eMMCのデメリットは?壊れやすい・転送速度が遅いって本当?SSDとの違いについて比較しながら解説!
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eMMCとは、フラッシュメモリを利用した内蔵ストレージ規格のひとつです。
経済的で手に入りやすいメリットがありますが、「壊れやすい」「転送速度が遅い」といった口コミもあるので気になっている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、eMMCのデメリットやSSDとの違いについて詳しく解説していきます。
この記事はこんな悩みを抱えている人に向けて書いています。
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eMMCとは?
eMMC(embedded Multi Media Card)とは、フラッシュメモリを利用した内蔵ストレージ規格のひとつです。
なお、フラッシュメモリは電気を通してデータを書き込むもので、電源を切ってもデータが消えないメモリのことを指しています。
eMMC自体はスマートフォンやドライブレコーダーなどでも利用しており、その用途はPCのみに限られていません。
コンパクトかつ省電力性に優れているため、用途によってはeMMC搭載PCを選ぶのもおすすめです。
ストレージの主流といえばSSDが思い浮かびますが、価格の安さを重視するなら一度検討しておいて損はありません。
eMMCのデメリット
- ストレージ容量が少ない
- 故障した場合にデータを取り出せない
eMMCは、ストレージ容量の少なさや故障した場合にデータを取り出せない点がデメリットとして挙げられます。
とくに、容量が少ないとPCの使用用途によっては致命的となりかねません。
以下では、デメリットについて詳しく解説するので、十分理解したうえで購入を検討してみてください。
ストレージ容量が少ない
eMMCのストレージは、8〜256GBが主流となっています。
多くのPCに搭載されているSSDは500GB以上のものが主流となっているため、eMMCはストレージ容量は比較的少なめです。
ストレージ容量が少ないと、画像データやその他ファイルを大量に保存しておけません。
ただ、外部ストレージやクラウドに保存する選択肢もあるので、購入したあとでストレージが足りなくなっても対応次第で解決できます。
故障した場合にデータを取り出せない
eMMCは、基盤に直接フラッシュメモリを取り付けているので、基本取り外せません。
故障した場合にデータを取り出せないため、仕事やプライベート用に保存していた大切なデータがすべて消えてしまうことになります。
このような事態を防ぐためにも、日頃から外部ストレージやクラウドへバックアップをとっておきましょう。
一応業者によってはeMMCからデータを取り出せることもありますが、高額な費用を請求される可能性があるので注意してください。
eMMCのメリット
- 搭載するPCも小型・軽いケースが多い
- 消費電力が少なく節電につながる
- 容量を重視しない方にとってはコスパが良い
デメリットばかりが目立ちやすいeMMCですが、もちろんメリットも存在します。
とくに、容量が少ない分料金が安くなりやすいため、コストを抑えたい方にはおすすめです。
以下でそれぞれのメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
搭載するPCも小型・軽いケースが多い
eMMC自体が小型なため、搭載PCも小型かつ軽いケースがほとんどです。
10.5型や11.6型などの、小型ディスプレイを搭載したPCが多く販売されています。
通常のPCより1回り小さいため、外出時の荷物スペースを圧迫しません。
手軽に持ち歩けるノートPCが欲しい方には、eMMC搭載PCが向いています。
消費電力が少なく節電につながる
eMMCは省電力性に優れているため、搭載PCも消費電力が少なくなります。
ノートPCなら充電する機会が減るので、節電できるのが嬉しいポイントです。
さらに、節電できた分電気代も安くなるため、ランニングコストもそれほど多くなりません。
個人で使うのはもちろん、企業としてコスト削減に踏み切る際もeMMC搭載PCを検討してみてください。
容量を重視しない方にとってはコスパが良い
eMMCは、SSDやHDDに比べると性能が抑えられています。
その分、価格も安い傾向にあるので、容量を重視しない方にとってはコスパが良好です。
とくに、最近のPCではほとんどのモデルが10万円を超えてくるため、新社会人や学生からすると購入ハードルは決して低くありません。
しかし、eMMC搭載PCなら10万円以下で販売されているモデルも多いので、予算に余裕がなくても手に入ります。
eMMCとSSDの違いは?どちらがおすすめ?
ストレージ | eMMC | SSD |
---|---|---|
価格 | 安い | 普通 |
転送速度 | 普通 | 速い |
容量 | 少ない | 多い |
消費電力 | 少ない | やや少ない |
寿命 | 長い | 長い |
交換対応 | 不可 | 可能 |
- 価格重視なら、eMMCがおすすめ
- 性能重視なら、SSDがおすすめ
eMMCとSSDの違いは上記表のとおりです。
おもに、価格や省電力性ではeMMCが優れており、容量や速度ではSSDが優れています。
それぞれの違いを以下で具体的に解説していくので、ぜひ参考にしてください。
価格はeMMCの方が安い
11.6インチ
— えむち (@emutti) July 7, 2017
N3060
eMMC 32GB
4GB
28800円。
安い。 pic.twitter.com/ydx25fJudk
eMMCとSSDの価格を比較すると、基本的にはeMMCのほうが安い傾向にあります。
モデルによって価格が異なりますが、普段SSD搭載PCを使っている方がeMMC搭載PCに乗り換えれば、安いと感じるケースがほとんどです。
ただし、価格が安い分、容量が少ない点には注意しましょう。
用途によっては、多少価格が高くてもSSDを選んだほうがよいケースもあります。
それでも、一般的な用途ならeMMCで十分対応できるので、価格の安さを追い求めるならeMMC搭載PCを選びましょう。
転送速度はSSDの方が速い
転送速度は、SSDの方が速いケースがほとんどです。
eMMCは「eMMC 5.0」の場合で最大400MB/sの転送速度となりますが、SSDは500MB/sを超えるモデルも珍しくありません。
転送速度はデータの読み込みや書き込み速度に影響を及ぼすので、PCの動作と密接な関係があります。
ほとんどの用途ではeMMCでも問題ありませんが、もし動画編集や画像編集を頻繁に行うならSSDを選んだほうが無難です。
消費電力はeMMCの方が少ない
消費電力は、SSDよりもeMMCのほうが少ない傾向にあります。
eMMCの消費電力が少ないのは、容量やサイズがSSDよりも低いためです。
したがって、節電やランニングコストの削減を意識するなら、eMMCを選びましょう。
寿命・壊れやすさに大きな違いはない
eMMCとSSDに、寿命や壊れやすさの違いはほとんどありません。
両方とも、NAND型のフラッシュメモリを使用している点で共通しているためです。
なお、eMMCやSSDは物理的な故障要因がほとんどないものの、書き換えの上限は存在します。
ただ、一般的な用途で使う分にはeMMCの寿命が来る前にほかのPC部品の寿命が来るので、さほど気にする必要はありません。
eMMCは基本的に故障しても交換できない
eMMCは基本的に、故障しても交換ができません。
データの読み書きを行うフラッシュメモリが基盤にくっついているためです。
一方、SSDは万が一故障しても、交換ができます。
eMMCが故障するとデータを取り出せないので、定期的にバックアップを取るなどして対策しましょう。
eMMC搭載のおすすめモデル
ここからは、eMMCを搭載したおすすめPCをご紹介していきます。
価格が安いモデルを中心に紹介していくので、ぜひお気に入りの1台を探してみてください。
格安ノートPCなら「Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen」
- 約3万円の格安価格で手に入る
- 動作の軽いChrome OSを搭載
- 11.6型サイズで持ち運びやすい
- 性能は高くない
- コンパクトな割に軽くはない
11.6型のディスプレイを搭載した、コンパクトサイズのノートPCです。
ストレージにeMMCを搭載しているほか、CPUにはAMD製のプロセッサーを搭載しているので、価格がかなり抑えられています。
また、動作の軽いChrome OSを搭載しているため、起動時にストレスを感じることもほとんどありません。
とにかく安いノートPCが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
事務作業を快適にこなすなら「ASUS ノートパソコン E210KA」
- 事務作業に最適なスペック
- Microsoft 365の1年間使用権がついている
- コンパクトで持ち運びに便利
- 性能は高くない
- 解像度がやや低い
大手PCメーカーのASUSが販売している、格安モデルのノートPCです。
約4万円の格安価格ながらも、事務作業に必要なスペックを十分に備えています。
また、11.6型のコンパクトディスプレイを採用しているので、外出時の荷物スペースを圧迫しません。
事務作業用に、コスパのよいノートPCを探している方におすすめです。
軽量性を重視するなら「ASUS Chromebook Detachable CM30」
- 軽量性に優れている
- コンパクトで持ち運びに便利
- ペン付きでイラスト作成もできる
- 性能はそこまで高くない
軽量かつコンパクトなボディを採用した、ASUSのノートPCです。
キーボードなしなら約600g、キーボードありでも1Kgを下回る軽さを実現しています。
これだけ軽ければ、持ち運ぶ際の負担を軽減できること間違いありません。
外出先で仕事をする機会が多い方は、ぜひチェックしてみてください。
eMMCのデメリットは?まとめ
- eMMC容量の少なさが大きなデメリット
- eMMCは故障時にデータが取り出せない
- 価格の安さや省電力性ではSSDよりも優れている
eMMCは、容量が少ないことに加え、故障したときにデータを取り出せない点がおもなデメリットとして挙げられます。
しかし、外部ストレージを使用したり、バックアップをとることで十分対策が可能です。
なお、価格の安さや省電力性ではSSDよりも優れるなど、eMMCはデメリットばかりではありません。
事務作業等の一般的な用途なら高いコスパを発揮するので、ぜひeMMC搭載モデルもチェックしてみてください。
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