モニターの応答速度とは何か?

モニターの応答速度とは何か?1ms~5msをおすすめする理由を解説

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モニターの「応答速度」は、対戦ゲームをプレイする上でもっとも重視される数字の一つです。
特にFPSや格闘ゲームなど、1フレームの動きが勝敗を左右するゲームにおいては、応答速度が速ければ速いだけ有利になります。

しかし、この「応答速度」とは具体的にどういう意味なのでしょうか?

この記事はこんな人におすすめです。

  • モニターの応答速度の意味を知りたい
  • モニターの応答速度が速いメリットを知りたい

細かい説明は要らないから自分に適したモニターを知りたい、という人には「FPS・TPSを遊ぶなら応答速度1ms~5msのモニターがおすすめ」からどうぞ。

FPS・TPSを遊ぶなら応答速度1ms~5msのモニターがおすすめ

FPS・TPSを遊ぶなら応答速度1ms~5msのモニターがおすすめ

応答速度が早ければ早いほど、残像感は薄れます。FPSやTPSにおいては素早い画面更新が敵の姿を見えやすくします。

ただし、ゲーミングモニターのリフレッシュレートに合った応答速度を選ばないと、リフレッシュレートと応答速度が一致しないために、敵を見落とすことにもつながりかねません。

そこで必要になる応答速度の目安は、144Hzモニターならどんなに遅くても5msまで、240Hzモニターなら1msです。
これを頭に入れて、ゲーミングモニターを購入する時に参考にしてください。

BenQのゲーミングモニター「XL2546K」は0.5msという驚くべき応答速度を有しています。
FPS・TPSを遊ぶなら、一瞬の画面表示を逃さない、応答速度と高リフレッシュレートを兼ね備えた、高性能なゲーミングモニターをおすすめします。

おすすめの144Hz対応ゲーミングモニターは以下のページで紹介しています。

おすすめの240Hz対応ゲーミングモニターは以下のページで紹介しています。

リフレッシュレートとは何か?」は以下のページで解説しています。
応答速度と密接に関わっているので、モニターについてもっと知りたい方は読んでみてください。

応答速度とは何か

応答速度とは何か

応答速度とは「映像信号がモニターに届いてから、モニター上で色が変化するために必要な時間」のことです。
単位はms(ミリセカンド)です。

この応答時間が短ければ短いほどパネルの色変化が素早く行われます。
応答速度が遅いと、既に映像は進行しているのに切り替わる前の色がモニターににじんで「残像」が残ってしまいます。
逆に応答速度が速ければモニター上のボヤッとした残像感が減ってより映像もしくはゲームに集中できるようになるでしょう。

一般的に「黒から白」もしくは「白から黒」に変化する速度を「応答速度」と呼びますが、ここで注意すべきなのは、応答速度には二種類ある、ということです。
そのもう一つの応答速度とは、GtoG(Gray to Gray)応答速度です。

GtoG応答速度とは何か

GtoG応答速度

色は、黒や白だけで表現できるものではなく、その間の色があります。
これを中間階調(Gray)と呼びます。

この中間階調(Gray)は黒や白に比べて色の表現が難しく、切り替えて表示するのに時間がかかります。
GrayからGrayに切り替える応答速度のことを「GtoG応答速度」と呼びます。

このGtoG応答速度はゲームをしたり映像を見たりする上で普通の「応答速度」よりも重要です。
理由は、ほとんどの映像は黒や白ではなくこの中間階調で表現されているから。
黒と白だけで表現されるゲームがほとんど存在しないことからもわかるように、「応答速度」よりも「GtoG応答速度」を重視すべきです。

ゲーミングモニターは応答速度が超重要

ゲーミングモニターを使ってゲームをする場合はどうでしょうか。
応答速度はもちろん速いほうがいいのですが、「GtoG応答速度」も非常に重要です。

FPSで、応答速度が遅いことのデメリットは「敵の見落とし」もしくは「反応の遅れ」です。
応答速度が速ければ、物陰から出てきた敵プレイヤーと遭遇しても、十分対処可能です。
しかし、敵が出てきた瞬間に色の切り替えが間に合わず「残像」をまとっていたら、敵の正確な位置を把握しエイムをする前に自分が倒されているかもしれません。

ゲーム内で起きている状況をできるだけリアルタイムに反映させるためには、応答速度が速いゲーミングモニターが必須なのです。

パネルの種類で応答速度は全く違う

ゲーミングモニター パネルの種類

応答速度は「映像信号がモニターに届いてから、モニター上で色が変化するために必要な時間」と説明しました。
そもそもこの「モニター」は商品によって大きく性質が違います。
まずモニターの中心に位置する「パネル」の種類を解説します。

パネルには、「TN」「VA」「IPS」という種類があります。
応答速度の速い順に並び替えると、「TN> IPS> VA」です。

TNパネルの応答速度は圧倒的に速いです。逆に視野角は狭く、色の再現性もあまり良くありません。

IPSパネルは視野角が広く、色の再現性が高いです。応答速度はTNパネルと比較するとやや遅くゲーム用に向いているとは言えませんが、最近ではTNパネルに匹敵する応答速度1msのIPSパネルも登場してきています。ただし、価格は高め。

VAパネルはコントラストが高い(色合いがはっきりしている)ですが、応答速度が遅く残像が生じてしまいます。

オーバードライブ機能で応答速度を補正できる

オーバードライブ機能 画像出典:https://www.mouse-jp.co.jp/iiyama/info/2018/11/20181129.pdf

オーバードライブ機能とは、GtoG応答速度に関連する技術です。
どのモニターも黒や白でない色、Grayの表現は難しいとお話ししました。

このGrayの表現をより高速にするため、通常よりも大きな(or小さな)電圧をかけて、色の素早い変化を促す技術を「オーバードライブ機能」と言います。

オーバードライブ機能で応答速度を向上させるために電圧の上げ下げをした結果、本来表示したい色を一瞬通り越すことがあります。
これらは、一度目的の色を通り過ぎてしまうので、オーバーシュート、アンダーシュートといいます。

オーバーシュートやアンダーシュートは色の再現性に影響を与えます。
そのため、TNパネルは応答速度が速い=オーバーシュートなどの現象が発生しやすい=色の再現性に難がある、となります。
ただし、ではゲームをしている時にオーバーシュート現象やアンダーシュート現象に気付くかといえば、絶対に気付けません。

VAパネルはその逆で、色の再現性を重視しているため、応答速度が遅くなるのです。

いずれにしてもオーバードライブ機能を利用すると、応答速度が早まることで、残像感が少ない、ゲームに適した映像になると言えます。
色の再現性は若干落ちてしまいますが、そこをユーザーに感じさせないように各メーカーは調整や工夫を凝らしています。

オーバードライブ機能は、モニターによって強度を調整できます。
言い換えれば、応答速度を限りなく早めることもできますが、応答速度をある程度犠牲にして、色の再現性を確保することも可能です。

応答速度とリフレッシュレートの関係

ティアリング by:http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/8398

モニターの応答速度が遅いと「残像」が生じます。
では、どれくらい遅いと「残像」が生じるのか?

実は、「これくらい遅いと確実に残像が生じる」というラインが存在します。
それはモニターのリフレッシュレートと関わっています。

リフレッシュレートは1秒間に何回モニターを更新できるか、という性能を示しています。単位をHz(ヘルツ)と呼びます。
詳細は「リフレッシュレートとは何か?」で解説しているのでそちらを読んでください。

60Hzモニターは1秒に60回モニターを更新します。
この場合、1フレーム(モニターを更新する1回あたりにかかる時間)は、「1,000ms ÷ 60回 ≒16.67ms」となります。
16.67msを超える応答速度では、画面の更新と色の切り替えが一致せず、確実に残像が現れることとなります。

つまり60Hzのモニターの応答速度は絶対に16.67ms以下でなければなりません。
参考までに、それぞれのモニターで1フレームあたりに画面更新にかかる時間と最低必要応答速度がこちらです。

リフレッシュレート1フレーム最低必要応答速度
60Hz16.67ms最低16ms
144Hz6.94ms最低6ms
240Hz4.17ms最低4ms
360Hz2.78ms最低2ms

高リフレッシュレートのモニターになるにつれて、素早い応答速度が重要になるということが理解できたと思います。

144Hzモニターの応答速度が7msだと確実に残像が発生するので、ゲームをやるのであれば応答速度はせめて5ms、できれば1msは欲しいところです。

FPSなどをプレイするなら残像が少なく滑らかに動く高リフレッシュレートのモニターが必須です。
応答速度も、最低限の応答速度をクリアしているものではなく、より応答速度の良いゲーミングモニターを選びましょう。

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