【超耐久性】Seagate『FireCuda 540』をレビュー!Gen5に対応した超高性能なM.2 SSD
当ページのリンクには広告が含まれています。
当サイトでは、過去モデルである『FireCuda520』の具体的なレビューから、書き込み速度が性能がアップしたリニューアル版の『FireCuda 520』のレビューを行ってきました。
そして『FireCuda 530』のレビューでは読取り速度と書込み速度とTBWが大幅に進化したことを解説しています。
今回レビューを行う『SEAGATE FireCuda 540』ではGen5対応となり、規格が変わったことにより過去モデルと比べても「読取り速度・書込み速度」が大幅に向上したスペックとなっています。
そこで今回の記事ではゲーマーにとって気になる要素である、を検証していきます。
公式サイト:超耐久性、Gen5。FireCuda 540 – Seagate
目次
『FireCuda 540』はこんな人におすすめ
- これまでのSSDよりも大幅に性能をアップさせたい人
- 高性能かつ高耐久なSSDを求めている人
- 僅かでもゲームのロードタイムを減らしてゲームをプレイしたい人
『FireCuda 540』は旧モデルよりも圧倒的な性能の向上が確認できており、SSDとしての性能はまさに一級品といっても過言ではありません。
また、データを取り扱う上で不安なのは、「SSD本体の破損・不良・寿命」などで大切なデータが消えてしまう恐れがあるという点です。
ですが『FireCuda 540』はTBW(総書込量)が他社と比べても高い数値を誇っているため、「耐久性・寿命」の部分もクリアしているモデルです。
Gen5対応の環境で、「ストレージを増やすために新しくSSDが欲しい」という方には「性能・耐久性」の観点からおすすめのです。
『FireCuda 540』の公式スペック
「FireCuda 540 2TB」 | |
---|---|
容量 | 2TB |
インターフェイス | PCIe Gen5 ×4、NVMe 2.0 |
シーケンシャルリード(連続読み出し) | 10,000MB/秒 |
シーケンシャルライト(連続書き込み) | 10,000MB/秒 |
合計書き込みバイト数(TBW) | 2,000TB |
平均故障間隔(MTBF、時間) | 180万時間 |
データ復旧サービスRescue | 3年間無料 |
保証期間 | 5年 |
長さ | 80.15mm |
幅 | 22.15mm |
高さ | 3.58mm |
重量 | 7.4g |
『FireCuda 540』ではGen4からGen5のインターフェイスに変わりました。読取り速度と書込み速度は10,000MB/秒となっており旧モデルの『FireCuda 520』の読取り速度の倍の数値になっています。
保証期間は「5年」とかなりの長期間で用意されているため、万が一に故障や不良などが起きた際にも安心して利用することができます。
『FireCuda 540』ベンチマークテスト
検証環境 | |
CPU | AMD Ryzen 9 7950X3D |
---|---|
GPU | RTX 3080 |
メモリ | 32GB DDR5 SDRAM |
マザーボード | MAG X670E TOMAHAWK WIFI |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
AMD様から『AMD Ryzen 9 7950X3D』を提供していただております。
『Seagate FireCuda 540』はGen5対応ということもあり、筆者が所持していたBTOパソコンのPCIe4.0対応マザーボードを『MAG X670E TOMAHAWK WIFI』およびCPUをPCIe5.0に対応した『AMD Ryzen 9 7950X3D』に換装して検証を行いました。
今回検証したマザーボードの『MAG X670E TOMAHAWK WIFI』は基板上からLED装飾をなくし、黒色基調で統一したデザインの硬派なゲーミングモデルとなっています。
14+2+1フェーズ 80A SPS対応の強力な電源回路を採用されているため、最新規格に対応したCPUの性能を最大限に引き出すことができます。
また、リアI/Oパネルまで拡張された大型ヒートシンクがVRMをしっかりと冷却することでシステムの安定性を維持することができる優秀なマザーボードです。
CPUの『AMD Ryzen 9 7950X3D』は144MBという巨大なL2+L3キャッシュを搭載しており、競合の製品を上回るゲームパフォーマンスを発揮することができる究極のゲーミングCPUとなっています。
さらに、16コア32スレッドを備えていて、クリエイティブ分野でも高いパフォーマンスを持つため、ゲーム以外の全方位でも強力な性能を誇っています。
ハイエンドCPUながらTDP120Wを実現しており、ハイパフォーマンスとエネルギー効率の良さを兼ね備えているためコストパフォーマンスの部分にも着目できるCPUです。
ベンチマークテストでは、BTOパソコンに初期搭載されているGen4対応のSSDと、別途増設したSATA SSDと比較してテストを行っていきます。
『FireCuda 540』のベンチマークスコア
ベンチマークソフトの「CrystalDiscMark」をを利用して『FireCuda 540 2TB』のパフォーマンスを計測してみました。
計測結果としては、読取り速度は実際に公式で発表されている10,000MB/秒という数値が出ました。書込み速度は10,000MB/秒には届きませんでしたが、約9,000MB/秒とほぼ公称値に近い数値を出すことができました。
間違いなく、これまでのSSDモデルと比較してもトップクラスの性能を誇っていることが伺えます。
『Intel 670p SSD 1TB』のベンチマークスコア
BTOパソコンに搭載されていたGen4対応のNVMe SSDのベンチマークスコアとなります。
Gen4対応ということもあり、一般的なゲーマーにとっては十分すぎる速度ではありますがやはり『FireCuda 540』の性能と比べてしまうと見劣りしてしまう結果となりました。
『Crucial MX500』SATA SSDのベンチマークスコア
また、別途ストレージ増設用に購入したCrucial MX500(SATA SSD)のベンチマークスコアの計測も行いました。結果としては、読取り速度は『FireCuda 540』の約1/19相当です。
SATA SSDは価格の安さや取り付けの簡単さなどコスパ部分では優秀ではありますが、性能面ではどうしても上回ることは不可能です。
ゲーマーとして完璧な環境を目指すのであれば、PCゲームは『FireCuda 540』に、データや動画などの重いファイルはSATA SSDなど使い分けを行うのが重要となってきます。
『FireCuda 540』ベンチマーク中の最高温度
SSDやHDDなどストレージの温度を監視できるソフト「CrystalDiskInfo」を利用して、「CrystalDiskMark」でベンチマークを計測中の『FireCuda 540 2TB』の温度を計測してみました。
平常時では44度程度、ベンチーマークを起動すると47度に上昇し、ベンチマーク中には50度程度まで上昇しました。
利用しているヒートシンクやCPUクーラーなど内部の温度環境によっては多少の変動はありますが、平均して40~50度程度であれば発熱問題はまったく問題ありません。
『FireCuda 540』でゲームのロード時間は短くなるのか?
PCゲーマーにとっては結局のところ、最も重要となるのはPCゲームでのロード時間です。
今回は最もコスパの良いSATA SSDと高性能な『FireCuda 540 2TB』を利用して、各種ゲームのロード時間で検証を行いました。
まずは、高難易度アクションゲームである『エルデンリング』で、敵にやられてからリスポーンするまでの時間の計測を行いました。
結果としては、0.1~0.2秒程度の差となりました。
時間としてはわずかではありますが、『エルデンリング』はとにかく敵にやられて何度もリスポーンを行ういわゆる「死にゲー」のため、細かいリスポーン時間の差は徐々に積もります。
続いて『GTA5』のGTAオンラインに接続して、キャラクターを動かせるようになるまでのロード時間を計測しました。
結果としては、『FireCuda 540 2TB』は1分15秒、SATA SSDは1分45秒という結果になりました。
今回検証したGTAオンラインへのロード時間は、回線や接続先のサーバーや人口などによってロード時間にムラがありますが、それでも『FireCuda 540』がロード時間で優秀という点がわかりました。
ストレージを変更するだけで普段行っているゲームのロードを少しでも早くなるのであれば、ゲーマーにとっては選択肢の高いSSDなのは間違いありません。
『FireCuda 540』の耐久性を他社製品と比較してみた
製品 | FireCuda 540 2TB | Crucial MX500 |
---|---|---|
TBW(総書き込み容量/寿命) | 2,000TB | 360TB |
MTBF(平均故障間隔) | 180万時間 | 180万時間 |
データ復旧サービス | 「Rescue」が無償 | なし |
ですが、『FireCuda 540』は「速度」「耐久性」に関しては競合SSDを遥かに上回っています。
以下では『FireCuda 540』の耐久性にフォーカスをあてて紹介していきます。
圧倒的に長寿命なTBW
SSDやHDDなどのストレージは総書き込み容量があり、製品の寿命が必ず存在します。
しかし『FireCuda 540』はTBW(総書き込み量)の数値が他社と比べても遥かに高く、商品の寿命長いためしばらくデータの保管やSSDの買い替え頻度が減るためコストパフォーマンスにも長けています。
とにかく長期的にSSDを使い続けたい方にはおすすめのSSDです。
MTBF(平均故障間隔)が最⼤180万時間
MTBFとは平均故障間隔を意味し、製品が「いかに壊れにくいか」という信頼性を表す指標です。
「FireCuda 540」が1回故障してから次に故障するまでの平均時間は180万時間。年に換算すると205年以上なので、ユーザーとしては故障の心配をせず安心してデータを保存できます。
データ復旧サービス「Rescue」が無償で付帯
Seagateならではの無料特典がデータ復旧サービス「Rescue」です。
- 購⼊後3年間はデータ復旧が1回無料
- データ復旧はデータ復元専⾨家チームが対応
- 95%のデータ復旧率
- 復元データは暗号化して送付
- 送料と復元データ媒体、共に無料
SSDのデータが破損した場合、個人で復旧させるというのはかなり難しく、基本的には民間業者などを依頼するのが基本ですが、料金は数万円以上の費用がかかってしまいます。
ですが、Seagateの製品であればデータ復旧サービスが無料で特典としてついてくるため、万が一に壊れた際にも無駄な費用はかからずに復旧させることができます。
ゲーミングデバイスはパフォーマンスさえ高ければいいと思われがちですが、どんなSSDも最後には壊れる、ということを考えると、このようなサービスは絶対に重要です。
以下の記事ではSSDとHDDの使い方をそれぞれ紹介します。
以下の記事ではおすすめのゲーミングPCを紹介します。別途購入した『FireCuda 540』を増設して利用することをおすすめしますが、マザーボードがGen5に対応しているかどうか事前に調査しておきましょう。