「Ryzen 7 7800X3D」の比較・レビュー ベンチマークやおすすめグラボについても解説!
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「Ryzen 7 7800X3D」は、2023年4月14日に発売された8コア16スレッドのCPUです。
同じAMD製のRyzen 7000X3Dシリーズのなかでは比較的低価格ながら、高い処理能力を備えているので、コスパの高さに魅力があります。
本記事では、「Ryzen 7 7800X3D」とほかのCPUのベンチマーク比較結果について紹介しているため、性能が気になる方はぜひ参考にしてください。
この記事はこんな悩みを抱えている人に向けて書いています。
- 「Ryzen 7 7800X3D」のベンチマークが知りたい
- 「Ryzen 7 7800X3D」とほかのCPUの性能比較が知りたい
- 「Ryzen 7 7800X3D」を搭載したおすすめゲーミングPCを教えて欲しい
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以下の記事でも「初心者向けおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。様々な価格帯のモデルからゲーミングPCを探したい人はぜひ参考にしてください。
当サイトで紹介するゲーミングPCはすべてBTOショップ製です。
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目次
「Ryzen 7 7800X3D」の基本スペック
世代 | 第5世代 |
開発コード | Zen 4(Raphael) |
コア数/スレッド数 | 8コア16スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 4.2 GHz / 5.0 Ghz |
L2キャッシュ | 8MB |
L3キャッシュ | 96MB |
内蔵グラフィックス | AMD Radeon™ Graphics |
PassMark CPU Markスコア | 34,239 |
価格(2024年12月現在) | 61,980円 |
「Ryzen 7 7800X3D」は、Zen 4アーキテクチャと3D V-Cacheを採用した、Ryzen 7000X3DシリーズのCPUです。
同社の「Ryzen 7 7700X」とコア数は同じですが、L3キャッシュが32MBから96MBに引き上げられています。
また、上位モデルの「Ryzen 9 7950X3D」にも迫る性能を備えているため、性能面で不満を感じることはほとんどありません。
価格は同シリーズでも比較的安く設定されているので、コストパフォーマンスを重視している方におすすめです。
「Ryzen 7 7800X3D」のベンチマーク
ここでは、「Ryzen 7 7800X3D」のベンチマークを調査し、ほかのCPUのスコアと比較していきます。
「Ryzen 7 7800X3D」がほかのCPUと比較して、どの程度の性能を発揮できるか気になっている方はぜひ参考にしてください。
「Ryzen 7 7800X3D」のCPU Markスコア
CPU | CPU Mark |
---|---|
Ryzen 7 7800X3D | 34,239 |
Intel Core i7 12700K | 34,614 |
Ryzen 7 7700X | 35,913 |
Ryzen 7 5800X3D | 28,282 |
「Ryzen 7 7800X3D」と近い性能を持つCPUのPassMarkスコアを比較してみました。
なお、PassMarkスコアとは、オーストラリアのPassMark社が提供しているソフトウェアで算出されたCPUのスコアのことです。
CPUの性能を評価する指標のため、数値が大きいほど優秀な処理能力を備えている証にあります。
「Ryzen 7 7800X3D」のスコアは、「Ryzen 7 7700X」や「Intel Core i7 12700K」より若干低いものの、決して悪い数字ではありません。
一般的にPassMarkスコアが20,000を超えていれば、最新の3Dゲームでも快適にプレイできると言われているので、「Ryzen 7 7800X3D」は高い性能を備えていると言えます。
「Ryzen 7 7800X3D」のCinebench R23(マルチコア)スコア
CPU | Cinebench R23 |
---|---|
Ryzen 7 7800X3D | 17,762 |
Ryzen 7 7700 | 19,540 |
Intel Core i5-12600KF | 17,660 |
AMD Ryzen 5 9600X | 17,150 |
Cinebench R23のスコアをもとに、「Ryzen 7 7800X3D」のマルチコアの性能をほかのCPUと比較しました。
なお、Cinebench R23(マルチコア)スコアとは、全コア性能(マルチスレッド性能)を数値として表したものです。
数値が高いほど、複数のタスクを同時に処理する能力が高いことを示すので、動画編集や配信を快適におこなえることがわかります。
「Ryzen 7 7800X3D」のスコアに目を向けると、「Ryzen 7 7700」よりはやや劣るものの、ほかのCPUよりは優秀です。
17,762というスコアは、十分なマルチスレッド性能を備えていると言えるので、マルチタスクを多くこなす方もぜひ購入を検討してみてください。
RyzenやIntelシリーズとの比較
ここでは、「Ryzen 7 7800X3D」と同じRyzen 7000シリーズである「Ryzen 7 7700X」やライバルである「Core i7-13700K」との性能比較を紹介します。
性能や価格を比較しながらおすすめのCPUを紹介するので、CPU選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
「Ryzen 7 7800X3D」 vs 「Ryzen 7 7700X」
CPU | 「Ryzen 7 7800X3D」 |
世代 | 第5世代 |
コア数/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 4.2GHz/5.0Ghz |
L2キャッシュ | 8MB |
L3キャッシュ | 96MB |
TDP | 120W |
CPU Mark | 34,239 |
Cinebench R23 | 17,762 |
価格(2024年12月現在) | 61,980円 |
CPU | 「Ryzen 7 7700X」 |
世代 | 第5世代 |
コア数/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 4.5GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 8MB |
L3キャッシュ | 32MB |
TDP | 105W |
CPU Mark | 35,913 |
Cinebench R23 | 19,540 |
価格(2024年12月現在) | 45,116円 |
「Ryzen 7 7800X3D」と「Ryzen 7 7700X」の基本性能を比較してみました。
どちらも同じ第5世代でコア数なども同じですが、TDPは「Ryzen 7 7800X3D」のほうが高めに設計されています。
ただし、シングル・マルチコアの両スコアを参照すると、「Ryzen 7 7700X」のほうがやや高いという結果です。
価格は「Ryzen 7 7700X」が1万円以上安いため、コスパで選ぶなら「Ryzen 7 7700X」、TDPやL3キャッシュを重視するなら「Ryzen 7 7800X3D」を選びましょう。
「Ryzen 7 7800X3D」 vs 「Core i7-13700K」
CPU | 「Ryzen 7 7800X3D」 |
世代 | 第5世代 |
コア数/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 4.2GHz/5.0Ghz |
L2キャッシュ | 8MB |
L3キャッシュ | 96MB |
TDP | 120W |
CPU Mark | 34,239 |
Cinebench R23 | 17,762 |
価格(2024年12月現在) | 61,980円 |
CPU | 「Core i7-13700K」 |
世代 | 第13世代 |
コア数/スレッド数 | 16コア/24スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 3.4GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 24MB |
L3キャッシュ | 30MB |
TDP | 125W |
CPU Mark | 47,002 |
Cinebench R23 | 31,062 |
価格(2024年12月現在) | 59,380円 |
「Ryzen 7 7800X3D」と「Core i7-13700K」を比較してみると、コア数やL2キャッシュの時点で「Core i7-13700K」の性能が優れていることがわかります。
L3キャッシュは「Ryzen 7 7800X3D」のほうが多くの容量を確保していますが、CPUが先に使用するのはL2キャッシュのため、どちらかといえばL2キャッシュの容量のほうが重要です。
ただし、「Ryzen 7 7800X3D」にも、処理性能重視のPコアが「Core i7-13700K」よりも優れているというメリットがあるため、見どころがないわけでもありません。
それでも、シングル・マルチともに性能は「Core i7-13700K」のほうが高く、価格も若干「Core i7-13700K」のほうが安いため、基本的には「Core i7-13700K」を購入したほうがお得です。
「Ryzen 7 7800X3D」用おすすめグラボ
- RTX4070
- RTX4070 SUPER
- RTX4070 Ti
「Ryzen 7 7800X3D」の性能を引き出せる、おすすめのグラボを上記にまとめました。
「Ryzen 7 7800X3D」はCPUスコアも高い部類に入るため、グラボにも高いスペックが求められます。
この組み合わせであれば、WQHDでのゲームプレイが安定するほか、タイトルによっては4Kでも快適に動作するのが魅力です。
一方、RTX4060シリーズでは4Kでのプレイが難しく、「Ryzen 7 7800X3D」のポテンシャルをうまく引き出せないので注意しましょう。
「Ryzen 7 7800X3D」がおすすめの用途
- 4K解像度でのゲームプレイ
- 動画編集などのクリエイター業務
- 配信
「Ryzen 7 7800X3D」は、CPUのなかでもミドルハイクラスに分類される、比較的高性能なCPUです。
したがって、グラボの組み合わせ次第では4Kでのゲームプレイも可能で、動画編集などの作業にも幅広く対応できます。
また、Cinebench R23(マルチコア)スコアでも17,762といった高い数値を記録しているので、配信などのマルチコア性能が求められる作業でも問題ありません。
幅広い用途に対応できる、コスパのよいCPUが欲しい方におすすめです。
「Ryzen 7 7800X3D」搭載おすすめPC
ここからは、「Ryzen 7 7800X3D」を搭載したおすすめゲーミングPCを2モデル紹介します。
コスパに優れたモデルを厳選して紹介するので、ぜひ参考にしてください。
予算重視なら「GALLERIA RM7R-R46T」
- 価格と性能のバランスがよい
- フルHDならほとんどのゲームを快適に遊べる
- クリエイター業務にも幅広く対応できる
- 4Kでのゲームプレイには向かない
- 高度なクリエイター業務には向かない
価格と性能のバランスが取れている、ミドルクラスのゲーミングPCです。
フルHDならほとんどのゲームを快適に遊べるほか、『VALORANT』などのFPSゲームならフルHD144fpsでキャラクターをヌルヌル動かせます。
なお、マルチコア性能もそこそこ高いので、配信や動画編集などの用途で使用してもスペック不足をほとんど感じません。
解像度には特別なこだわりがなく、コスパを重視しているなら、間違いなくおすすめのモデルです。
4Kゲーミングにこだわるなら「G-Tune DG-A7G7S」
グラフィックス :RTX 4070 SUPER
メモリ : 32GB
ストレージ :1TB (NVMe)
- 最新ゲームも4Kで遊べるスペック
- メモリやストレージも大容量
- インターフェースがフロントに設置されていて便利
- 価格は高い
- 用途次第でオーバースペックになることもある
グラボに「RTX 4070 SUPER」を組み合わせた、高性能なゲーミングPCです。
最新ゲームも4Kで遊べるスペックを確保しているので、オープンワールド系のゲームなら最高のグラフィック体験ができること間違いありません。
また、HDMI端子などのインターフェースがフロントに設置されているため、VR機器等を接続する際も便利です。
「Ryzen 7 7800X3D」の性能を最大限発揮する、ハイスペックなゲーミングPCが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
「Ryzen 7 7800X3D」比較まとめ
- 「Ryzen 7 7800X3D」はシングル・マルチコアともに高い性能を備えている
- Ryzen 7000X3Dシリーズのなかでは比較的低価格
- 4Kゲーミングや配信など幅広い用途で使える
「Ryzen 7 7800X3D」は、シングル・マルチコアともに高いスコアを発揮している、高性能なCPUです。
Ryzen 7000X3Dシリーズのなかでは比較的低価格なため、コスパでも優れています。
なお、高性能なグラボを組み合わせれば、4Kゲーミングや配信もサクサクこなせるので、こなせないタスクはほとんどありません。
4Kでのゲームプレイを中心に、PCに高い負荷がかかるタスクをこなしたい方におすすめです。
以下の記事でも「初心者向けおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。様々な価格帯のモデルからゲーミングPCを探したい人はぜひ参考にしてください。