イラスト制作にグラボはいる?いらない? グラボが必要になるケースや推奨スペックを解説!
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この記事では、イラスト制作用PCにグラボがいるのか、いらないのかという疑問について解説していきます。
グラボが必要になるケースや推奨スペック、おすすめのクリエイターPCも紹介しているので、イラスト制作用PCの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事はこんな悩みを抱えている人に向けて書いています。
手っ取り早くおすすめのクリエイターPCを知りたい方は、↓のリンクから該当箇所へジャンプできます!
・軽量ノートPCモデル → 「DAIV Z4-I7G50SR-B」
・必要スペックを備えたエントリーモデル → 「DAIV FX-A5G1B」
・高度なイラスト制作ができる高性能モデル → 「DAIV FX-A5G60」
グラボ(グラフィックボード・GPU)とは
グラボとは、PCの中でもグラフィックに関する処理を行なっているパーツのことです。
動画や画像を素早く出力したり、綺麗な映像を出力する役割を担っています。
なお、グラフィック処理は、CPUやマザーボードに内臓されているGPUでも行えますが、グラボの性能とは比べ物になりません。
グラボは、グラフィック処理に特化しているパーツであるため、3Dイラストの制作や編集作業をより早く、綺麗に仕上げることが可能です。
グラボの選び方について知りたい方は、「【ゲーミングPC必須パーツ】グラボのおすすめな選び方 最新グラフィックボード性能を初心者向けに徹底比較!」で詳しく解説しているので、併せてお読みください。
イラスト制作にグラボは必要か
イラスト制作では、一部グラボなしで問題ない作業もありますが、基本的にはグラボが必要です。
グラボがなければ、素材の読み込みに時間がかかるほか、そもそも読み込めないことがあります。
以下で、イラスト制作でグラボが必要なケースを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
- 3D素材を使用する人
- ローカル環境でAIイラスト作成ソフトを利用する人
- 4Kなどの高解像度でイラストを作成する人
- 2Dイラストのみを作成する人
- 処理が軽いアプリを使用する人
- 板タブを使用する人
3D素材を使ったイラスト制作にはグラボが必要
3D素材を使ったイラスト制作は、3Dモデルの描画やレンダリングを行うために高負荷なグラフィック処理を行うため、グラボが必要です。
CPUに内蔵されているGPUでもグラフィック処理自体は行えますが、処理の重さに耐えきれず、処理速度が大きく低下してしまいます。
一方、グラボを使用すれば大量のグラフィック処理を高速で行えるため、グラボのスペックさえ足りていれば、読み込み速度でストレスを感じることもありません。
スペックの目安としては、「GeForce GTX 1650」以上のグラボを用意すると、3D素材を使用してもイラスト制作をサクサク行えます。
AIイラストをローカル生成するにはグラボが必要
ローカル環境で生成AIを搭載したイラストツールを利用する場合は、グラボが絶対に必要です。
これは、内蔵GPUでは処理しきれないほどの高い負荷がPCにかかることと関係しています。
上記の内容を踏まえた上で、ローカル環境でAIイラストを生成するなら、「GeForce RTX 3060」以上のグラボを用意しましょう。
また、VRAM(ビデオメモリ)容量も生成可能な画質・サイズに影響を与えるので、なるべく12GB以上のグラボを選ぶのがおすすめです。
4Kなどの高解像度でイラスト制作をするにはグラボが必要
4Kなどの高解像度でイラスト制作をする際は、ドット数が増える分、グラフィック処理に大きな負荷がかかります。
サイズ変更やレイヤー切り替えを行うと、内蔵GPUではとても処理しきれないので、高性能なグラボが必要です。
よって、高解像度でイラスト制作を行う方は、「GeForce RTX 4060」以上のグラボを用意しましょう。
また、高解像度でイラスト制作を行う際は高性能なグラボを用意するだけでなく、4K対応モニターとセットで使用する必要があります。
イラスト制作に液タブを使う場合はグラボがあると良い
手書きに近い感覚でイラストを作成したり、細かい模様などを入れる際は、液タブを使用することも珍しくありません。
液タブも基本的にはPCに接続して利用するため、PCのグラフィック処理能力が液タブでのイラスト作成のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
よって、イラスト制作に液タブを使う場合も、グラボを搭載したPCを使用しましょう。
スペックの目安として、「GeForce GTX 1650」以上のグラボを用意しておくと安心です。
クリスタを使ったイラスト制作にはグラボがあると良い
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用してイラスト制作する際も、グラボがあると快適に動作します。
必須というわけでもありませんが、あると作業効率が上がるので、できる限りグラボ搭載のPCを使用しましょう。
以下で、クリスタの推奨スペックやおすすめのグラボを解説するので、ぜひ参考にしてください。
クリスタの推奨スペック
CPU | GPU | メモリ | ストレージ |
---|---|---|---|
Intel 第10世代以上 / AMD Ryzen 3000シリーズ以上 | GTX 1650以上 | 16GB以上 | 1TB以上 |
クリスタを快適に動かすための推奨スペックをまとめました。
クリスタの公式では、上記よりもかなり低いスペックが提示されていますが、現在ではほとんど使用されていないスペックなのであまり参考になりません。
一方、上記のスペックを備えたPCであれば、描画やレイヤーの切り替えなどが高速で行えるほか、3D素材を使ったイラスト制作も快適に行えます。
ただし、4K解像度でイラスト制作を行う際は、グラフィック処理に高い負荷がかかるので、32GBのメモリを用意しておくと安心です。
クリスタにはGTX 1650以上のグラボがあると快適
クリスタは、「GTX 1650」以上のグラボがあると快適に動作します。
筆者も実際に「GTX 1650」搭載PCでクリスタを使用したことがありますが、2D画像や3Dデータをラインとトーンに分けて抽出する、IL変換という比較的グラボに高い負荷をかける処理を行なってもほとんど待ち時間がありませんでした。
なお、「GTX 1650」はエントリーモデルのパーツであるため、価格も約2〜3万円程度とそこまで高くありません。
「GTX 1650」搭載のPCを購入する場合でも、10万円台の比較的手頃な価格で購入できます。
イラスト制作におすすめのPC
ここからは、イラスト制作におすすめのクリエイターPCを紹介します。
おすすめモデルを3つ紹介するので、予算や用途に応じて適切なクリエイターPCをチェックしてみてください。
携帯性を重視するなら「DAIV Z4-I7G50SR-B」がおすすめ
グラフィック :RTX 3050 Laptop
メモリ : 16GB
ストレージ : 500GB NVMe SSD
液晶サイズ: 14.0インチ
動作時間: 約18時間
本体重量: 1,32kg
- 外出先でもイラスト制作が捗る
- コンパクトサイズで持ち運びやすい
- sRGB比100%の色空間で繊細な作業が可能
- 4K解像度でのイラスト制作はできない
- 液晶サイズが小さいので不便に感じることもある
イラスト制作には十分なスペックを備えた、薄型かつ軽量なクリエイターノートPCです。
14型のコンパクトなサイズ感なため、持ち運びやすく、外出先でもイラスト制作が捗ります。
また、sRGB比100%の広色域液晶を採用しているので、繊細な色使いが求められるイラスト制作でも遅れをとりません。
約18時間のバッテリー駆動も搭載していることから、外出先でも長時間イラスト制作作業に没頭できるおすすめのPCです。
初心者向けPCなら「DAIV FX-A5G1B」がおすすめ
グラフィック :GTX 1650
メモリ : 16GB
ストレージ : 500GB NVMe SSD
- イラスト制作に必要なスペックを十分搭載している
- イラスト制作用PCの中では手頃な価格
- 拡張性が高く必要に応じてカスタマイズが可能
- 4K解像度でのイラスト作成には不向き
- もっと高速で処理できるPCが存在する
「GTX 1650」のグラボを搭載した、エントリーモデルのクリエイターPCです。
20万円を下回る比較的手頃な価格でありながら、3D素材を使用したイラスト制作にも対応できる十分なスペックを備えています。
また、ケース内部が広く設計されていることから、必要に応じてカスタマイズができるので、パーツを増設すればあとでスペック不足を嘆くこともありません。
まずは、イラスト制作に最低限必要なスペックを備えたPCが欲しいという方におすすめです。
玄人向けモデルを求めるなら「DAIV FX-A5G60」がおすすめ
グラフィック :RTX 4060
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD
- 4K解像度でのイラスト制作にも対応できる
- 大容量メモリでグラフィック処理を高速で行える
- 1TBの大容量ストレージで画像や動画を大量に保存できる
- 性能に応じて価格が高い
- イラスト制作の用途によってはオーバースペックになることも
最新グラボの「RTX 4060」を搭載した、ミドルスペックのクリエイターPCです。
高性能なグラボを搭載していることから、4K解像度でのイラスト制作やローカル環境でのAIイラスト作成も快適に処理できます。
また、1TBの大容量ストレージを備えているので、作成したイラストを大量に保存しても容量が足りなくなる心配がほとんどありません。
高度なイラスト制作を行う、中級者以上の方におすすめのクリエイターPCです。
イラスト制作にグラボが必要かまとめ
- イラスト制作にはグラボが必要
- 「GTX 1650」以上のグラボがあると安心
- エントリークラスのクリエイターPCでもイラスト制作は快適に行える
イラスト制作は、3D素材やAIの活用頻度も増えてきているため、基本的にはグラボが必要です。
グラボがなくても軽い作業ならこなせますが、グラフィック処理にかかる時間を考慮するなら、グラボを搭載した方が確実に作業の効率が上がります。
なお、「GTX 1650」を搭載したエントリーモデルのPCでもイラスト制作は快適に行えるので、購入費用はそこまでかかりません。
本記事で紹介しているモデルを参考に、予算や用途のバランスを考えながら、自分に適したPCを探してみてください。
DAIVのクリエイターPCについて、さらに詳しく知りたい方は「DAIVのおすすめPC マウスコンピューターのクリエイターPCブランドについて解説!」で解説しているので、チェックしてみるのがおすすめです。