「Core i7 13700K」の比較・レビュー コスパに優れたCPUのベンチマークや搭載PCを紹介
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Core i7 13700Kは、2022年10月に発売された16コア24スレッドのCPUです。
Intel Core i7シリーズの最上位に位置するCPUで、ハイスペックな処理性能を有しています。
本記事では、Core i7 13700KとほかのCPUのベンチマークを調査し、性能比較をしていきます。
Core i7 13700Kを搭載したおすすめゲーミングPCについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事はこんな悩みを抱えている人に向けて書いています。
- Core i7 13700Kのベンチマークが知りたい
- Core i7 13700Kの性能比較が知りたい
- Core i7 13700Kを搭載したおすすめゲーミングPCが知りたい
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目次
Core i7 13700Kの基本スペック
世代 | 13世代 |
開発コード | Raptor Lake |
コア数/スレッド数 | 16コア(Pコア8+Eコア8)/24スレッド(Pコア16+Eコア8) |
Pコア定格/最大クロック | 3.4GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 24MB |
L3キャッシュ | 30MB |
TDP | 125W |
内蔵グラフィックス | インテルUHDグラフィックス770 |
PassMark CPU Markスコア | 47002 |
Core i7 13700Kは、第12世代CPUであるCore i7-12700Kの後継モデルです。
Pコア数は前シリーズと変わらないものの、Eコア数が8コア8スレッドに倍増しているため、その分処理性能が向上しています。
また、シングル性能・マルチ性能ともに高水準であるため、配信ソフトを起動しながらゲームをプレイしても、処理速度が著しく低下することがほとんどありません。
上位モデルのCore i9 13700Kよりも価格が抑えられているので、コスパ面でも優秀です。
Core i7 13700Kのベンチマーク
ここでは、Core i7 13700Kのベンチマークを調査し、ほかのCPUのスコアと比較していきます。
Core i7 13700KがほかのCPUと比較して、どの程度の性能を発揮できるか気になっている方はぜひ参考にしてください。
Core i7 13700KのCPU MAarkスコア
CPU | CPU MAark |
---|---|
Intel Core i7 13700K | 47002 |
Intel Core i7-13700KF | 47002 |
AMD Ryzen 9 7845HX | 46864 |
Intel Core i9-13900HX | 46755 |
Intel Core i7 13700Kと近い性能を備えるCPUでPassMarkスコアを比較してみました。
まず、PassMarkスコアとは、CPUを含めたパソコンの性能を測定できるベンチマークソフトウェアです。
CPUを様々な用途で使用した際のスコアを総合的に分析し、数値の大きさで処理能力の速さを示しています。
そこでIntel Core i7 13700KのPassMarkスコアをほかのCPUと比較したところ、4つのCPUのなかでは最も高い処理能力を備えていることがわかりました。
とくに、AMD Ryzen 9やIntel Core i9シリーズは、それぞれ上位グレードにあたるので、これらのCPUよりも高いスコアを備えていることは、Intel Core i7 13700Kが非常に高い処理能力を有していることを表しています。
47002というスコアは、数あるCPUのなかでも高い部類に入るため、最新の3Dゲームを快適にプレイしたい方にもおすすめです。
Core i7 13700KのCinebench R23(マルチコア)スコア
CPU | Cinebench R23 |
---|---|
Intel Core i7 13700K | 31062 |
Intel Core i7-13700KF | 31062 |
AMD Ryzen 9 7900X | 29306 |
Apple M2 Ultra(76-GPU) | 28570 |
Cinebench R23のスコアをもとに、intel Core i7 13700Kのマルチコアの性能をほかのCPUと比較しました。
マルチコアとは、1つのCPUにプロセッサコアが複数ある状態を指しており、マルチコアの性能が高ければ高いほど、並列処理能力が高いことを示しています。
intel Core i7 13700Kのスコアは、比較したほかのCPUよりも高く、高いマルチコア性能を備えていることがわかりました。
31062という数値は高水準であり、動画編集や配信など、マルチタスク用途で使用する分にもほとんど問題ありません。
また、3DCG制作などの高度なクリエイター業務もサクサクこなせます。
Core i7 13700KやAMD Ryzenシリーズとの比較
ここでは、Core i7 13700Kの上位モデルや下位モデル、ライバルである「AMD Ryzen 7 7700X」との性能比較を紹介します。
性能や価格を比較し、第三者の視点でおすすめのCPUを紹介するので、CPUの購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。
Core i7 13700K vs Core i9 12900K
CPU | Core i7 13700K |
世代 | 第13世代 |
コア数/スレッド数 | 16コア(Pコア8+Eコア8)/24スレッド(Pコア16+Eコア8) |
Pコア定格/最大クロック | 3.4GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 24MB |
L3キャッシュ | 30MB |
TDP | 125W |
CPU Mark | 47002 |
Cinebench R23 | 31062 |
価格(2023年7月現在) | 60,800円 |
CPU | Core i9 12900K |
世代 | 第12世代 |
コア数/スレッド数 | 16コア(Pコア8+Eコア8)/24スレッド(Pコア16+Eコア8) |
Pコア定格/最大クロック | 3.2GHz/5.2GHz |
L2キャッシュ | 14MB |
L3キャッシュ | 30MB |
TDP | 125W |
CPU Mark | 40902 |
Cinebench R23 | 27472 |
価格(2023年7月現在) | 60,059円 |
Core i7 13700Kを前世代の上位モデルであるCore i9 12900Kと比較したところ、シングル性能・マルチ性能ともにCore i7 13700Kの方が上回っている結果でした。
とくに、L2キャッシュの容量や最大クロック数に差があるため、Core i7 13700Kは最新モデルとして相応のスコアを発揮しています。
また、それぞれの価格を価格.comのサイトで調査しましたが、最安値ではほとんど価格差がないため、Core i9 12900Kを選ぶメリットはほとんどありません。
性能面ではCore i7 13700Kの方が優れているので、コスパを重視するならCore i7 13700Kの方がおすすめです。
Core i7 13700K vs AMD Ryzen 7 7700X
CPU | Core i7 13700K |
世代 | 第13世代 |
コア数/スレッド数 | 16コア(Pコア8+Eコア8)/24スレッド(Pコア16+Eコア8) |
Pコア定格/最大クロック | 3.4GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 24MB |
L3キャッシュ | 30MB |
TDP | 125W |
CPU Mark | 47002 |
Cinebench R23 | 31062 |
価格(2023年7月現在) | 60,800円 |
CPU | AMD Ryzen 7 7700X |
世代 | 第4世代 |
コア数/スレッド数 | 8コア(Pコア8+Eコア0) 16スレッド(Pコア16+Eコア0) |
Pコア定格/最大クロック | 4.5GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 8MB |
L3キャッシュ | 32MB |
TDP | 105W |
CPU Mark | 36536 |
Cinebench R23 | 20399 |
価格(2023年7月現在) | 42,905円 |
Core i7 13700KとAMD Ryzen 7 7700Xの処理性能は、シングル・マルチのそれぞれのスコアに1万以上の差がついていることから、Core i7 13700Kの方が圧倒的に優れていることがわかります。
これは、コア数・L2キャッシュ・TDPの各スペックの差がそのまま反映されていると考えられるでしょう。
ただし、価格はAMD Ryzen 7 7700Xの方が安いため、必ずしもCore i7 13700Kの方が良いとは限りません。
処理性能を重視するならCore i7 13700K、価格の安さを重視するならAMD Ryzen 7 7700Xを選ぶのがおすすめです。
Core i7 13700K vs Core i7 12700K
CPU | Core i7 13700K |
世代 | 第13世代 |
コア数/スレッド数 | 16コア(Pコア8+Eコア8)/24スレッド(Pコア16+Eコア8) |
Pコア定格/最大クロック | 3.4GHz/5.4GHz |
L2キャッシュ | 24MB |
L3キャッシュ | 30MB |
TDP | 125W |
CPU Mark | 47002 |
Cinebench R23 | 31062 |
価格(2023年7月現在) | 60,800円 |
CPU | Core i7 12700K |
世代 | 第12世代 |
コア数/スレッド数 | 12コア(Pコア8+Eコア4) 20スレッド(Pコア16+Eコア4) |
Pコア定格/最大クロック | 3.6GHz/5.0GHz |
L2キャッシュ | 12MB |
L3キャッシュ | 25MB |
TDP | 125W |
CPU Mark | 34688 |
Cinebench R23 | 22812 |
価格(2023年7月現在) | 46,479円 |
Core i7 12700Kは、Core i7 13700Kの前世代モデルです。
処理性能をシングル・マルチのそれぞれのスコアで比較すると、コア数やキャッシュが増えている分、Core i7 13700Kの方が高いスコアを記録しています。
ただし、価格はCore i7 12700Kの方が安いため、必ずしもCore i7 13700Kを選ぶべきとは限りません。
処理性能を重視するならCore i7 13700K、価格の安さを重視するならCore i7 12700Kを選びましょう。
Core i7 13700Kが向いている用途
用途 | 解説 | 評価 |
---|---|---|
インターネット(動画閲覧・ショッピング) | YOUTUBE等で動画を観ながらの、ショッピング | ◎ |
ビジネス(Officeソフト・Web会議など) | Officeソフトでの資料作りをしながらの、Web会議 | ◎ |
ゲーム | 3Dグラフィックを駆使した流行りのゲーム | ◎ |
動画・画像編集 | フルHD・4Kでの動画や画像編集 またはゲームの動画配信 | ◎ |
3D制作 | 3D CADやBlenderなどを使用した3Dモデリング | ◎ |
Core i7 13700Kは、シングル性能・マルチ性能ともに高い処理能力を備えているため、あらゆる用途をサクサクこなせます。
とくに、最新の3Dゲームも4K解像度でプレイできるため、最高のゲーム体験ができるのは間違いありません。
ただし、ゲームグラフィックは、GPU性能が大きく影響を与えるため、最低でもミドルクラス以上のGPUを組み合わせる必要があります。
Core i7 13700Kと組み合わせるなら、「RTX 4060」以上の性能を持つGPUを選ぶのがおすすめです。
Core i7 13700Kに対応したマザーボード
AMD Ryzen 7 5700X | |
---|---|
対応ソケット | LGA1700 |
対応チップセット | Z790、Z690 |
Core i7 13700Kに対応したマザーボードは、上記表の通りです。
大前提として、マザーボードは搭載するCPUのソケットとチップセットが一致していなければ、CPUに組み合わせることができません。
Intel製のCPUには、Intel製のマザーボードを組み合わせる必要があるので、注意しましょう。
また、マザーボードを選ぶ際は、オーバークロック対応の有無についても注目です。
オーバークロックとは、CPUの定格クロック数を超えて、処理速度を高速化できる機能で、処理速度をあと一歩向上させたいときに利用します。
Core i7 13700Kはオーバークロック対応CPUであり、対応チップセットであればどれを選んでもオーバークロックができるので、ぜひ利用してみてください。
Core i7 13700KとCore i7 13700KFの違いは?
Core i7 13700KとCore i7 13700KFの違いは、内蔵グラフィックスの有無です。
Core i7 13700Kは、グラフィックスカードを内蔵しているのに対し、Core i7 13700KFではグラフィックスカードを内蔵していません。
よって、別途グラフィックスカードを搭載しない場合は、映像処理に大きな差が生まれます。
ただし、Core i7 13700KFの方が2,000〜3,000円程度安いため、別途グラフィックスカードを搭載するのであれば、Core i7 13700KFを選ぶとよいでしょう。
Core i7 13700K搭載おすすめPC
ここからは、Core i7 13700Kを搭載したおすすめゲーミングPCを3モデル紹介します。
ミドルハイクラスのゲーミングPCを中心に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
予算重視なら「ガレリア XA7C-R46T」がおすすめ
グラフィック : RTX 4060 Ti
メモリ : 16GB DDR5 SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD
- 高性能モデルの中では比較的安い
- 軽めのゲームなら4Kプレイも可能
- 『Apex Legends』でフルHD240fpsを目指せる
- 重いゲームでは4Kでフレームレートが安定しない
- 設定次第では『Apex Legends』でフルHD240fpsを下回ることがある
- ※デメリットを記載
価格と性能のバランスが良いミドルクラスのゲーミングPCです。
軽めのゲームなら4Kでプレイできるほか、『Apex Legends』でフルHD240fpsを目指せます。
フレームレートが高ければ、キャラクターの操作性が向上するため、PCの性能が原因で不利になることはまずありません。
価格も約20万円であり、高性能モデルにしては安いので、できる限り低予算でゲーミングPCを手に入れたい方におすすめです。
FPSゲームを極めるなら「ガレリア ZA7C-R47T」がおすすめ
グラフィック : RTX 4070 Ti
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD
- 『Apex Legends』でフル240fpsを安定して発揮できる
- 処理の重いゲームも4K60fpsでプレイできる
- 配信もサクサクこなせる
- 価格が高い
- ゲームジャンルによってはオーバースペック
Core i7-13700KFにRTX 4070 TiのGPUを組み合わせた、ミドルハイクラスのゲーミングPCです。
『Apex Legends』でフル240fpsを安定して発揮できるため、キャラクターの操作性が上がり、撃ち合いを優位に進められます。
また、CPU・GPUともに高い性能を備えているので、スペック不足が原因で4Kでプレイできないことがほとんどありません。
FPSゲームで高フレームレートを維持できるのが強みであるため、FPSゲームの操作性を重視する方におすすめです。
グラフィック性能をとことん追求するなら「ガレリア ZA7C-R48」がおすすめ
グラフィック : RTX 4080
メモリ : 16GB DDR5 SDRAM
ストレージ : 1TB Gen4 SSD
- ほぼ全てのゲームを4Kでプレイできる
- レイトレーシング機能でリアルなグラフィックを追求できる
- 4Kでの配信も可能なスペック
- 価格が高い
- ゲームタイトルによってはオーバースペック
RTX 4080のGPUを搭載した、ハイエンドクラスのゲーミングPCです。
非常に優れたグラフィック性能を備えているため、あらゆるゲームを4K+レイトレーシングの高グラフィック設定でプレイできます。
とくに、『ホグワーツ・レガシー』や『Forza Horizon5』など、グラフィックの作り込みに力を入れているゲームも多いので、レイトレーシング機能をオンにすれば、ゲーム体験の満足度が向上するのは間違いありません。
よって、グラフィック性能にとことんこだわりたい方におすすめのモデルです。
Core i7 13700K比較まとめ
- Core i7 13700Kは高い処理性能を備えている
- Core i7 13700Kはコスパ面にも優れている
- Core i7 13700K搭載モデルは4K解像度でも快適にゲームをプレイできる
Core i7 13700Kは、シングル性能・マルチ性能ともに高いスコアを記録していることから、ほかのCPUと比較しても高い処理性能を有しています。
3Dゲームを4Kでプレイできるほか、複数のソフトを同時に素早く処理できるので、ビジネス用途で使用する分にも問題ありません。
なお、Core i7 13700Kよりも高スペックなCPUは存在しますが、性能が高くなれば比例して価格も上昇します。
したがって、性能を重視しながらも、コスパの良さを求めている方は、Core i7 13700K搭載モデルのゲーミングPCをチェックしましょう。
また、CPUにおいて、IntelとRyzenの違いが知りたい方は、「【IntelとRyzenの違い】「ゲーミングPC」CPUの選び方ガイド | 初心者向けにわかりやすく解説」で紹介しているので合わせてお読みください。