ゲーミングPC CPU 選び方

【IntelとRyzenの違い】「ゲーミングPC」CPUの選び方ガイド | 初心者向けにわかりやすく解説

ゲーミングPCを買うときに、初心者がつまづきがちなのが「CPU選び」です。

ゲーミングPCにおいて最も重要なパーツと言っても過言ではない「CPU」ですが、役割が理解しづらいと感じる方もいるでしょう。
まずは「こんな人にはこうしたCPUがおすすめ」というまとめから紹介します。

・できるだけ安くPCゲームを遊びたい人→Core i5 10600K or Ryzen 5 3500
・コスパの良いPCで最新ゲームを遊びたい人→Core i7-10700K or Ryzen 7 3700X
・最高クラスのCPUでゲームや作業をしたい人→Core i9 10900K or Ryzen 9 3900X

この記事では「ゲーミングPCを買うとき、どうやってCPUを選べばいいの?」という疑問を解消します。
他のパーツとセットでおすすめのゲーミングPCを知りたいという方は「ゲーミングPCおすすめガイド」をご覧ください。

「ゲーミングPC」CPUの選び方

ゲーミングPC CPUの選び方

現在ゲーミングCPUの世界では、「Intel」「AMD」という2つの企業が激しく競争を繰り広げています。

Intelは世界最大の半導体企業であり、日本でもTVCMを流しているので知っている方も多いでしょう。CPU市場で長年トップを走り続けている会社です。

AMDは、そんなIntelに唯一対抗できる企業です。CPUシェア率ではIntelに次ぐ2番手です。実はCPUだけでなく、「Radeon」というGPUも製作しています。

ゲーミングPCのCPUは「Intel製CPU」と「AMD製CPU」のどちらかを選ぶことになります。それ以外の選択肢は存在しません!(かつてはVIAのCPUも存在感がありましたが…)

ゲーミングPCにおけるCPUの役割

ゲーミングPC CPU 役割

CPUは、よく「脳」にたとえられます。PC全体の計算処理を一手に引き受けており、CPUが無ければPCは動きません
PCの主力ですので、ゲームにおいても力強く働いてくれる重要なパーツです。

CPUはゲームにおいて物理演算や当たり判定の計算などを処理します。他にも、音楽を聴いたりブラウザでインターネットを閲覧したり仕事用のソフトを使用したりするのにも必要です。

これに対してGPUは「映像」の処理に特化しているため、特に3Dゲームの描画で活躍します。しかしグラフィック以外の計算は苦手なので、さまざまな目的でPCを使う場合はまずCPUから選びましょう。

PCで本当に3Dゲームしかやらないという方は「GPU」最優先で「GPUの選び方」の記事をチェックしてみてください。

しかし、GPUだけ良い物を買ってもCPUの性能が低いと意味がありません。
これは下の「CPUはボトルネックになりやすい」で説明します。

CPUはボトルネックになりやすい

PCの主力は映像処理特化のGPUではなく、PC全体の計算を処理するCPUということでした。実は、ゲームグラフィックの処理に限ってもCPUは重要です。

ゲーミングPCでは、高価なGPUを使用していても思うようにゲームが動かない、という場合があります。
というのも、「GPUは質がよくても、CPUの質がイマイチ」ということがあるからです。

映像処理担当のGPUが仕事をしてもCPUの計算が間に合っていないとフレームレートがガタ落ちしたり、場合によってはフリーズしたりすることがあります。

こうした事態を避けるために、当サイトではゲーミングPCを選ぶときに「CPUに余裕をもたせておく」ことを推奨しています。

ハイエンドGPUは強力ですが、CPUの性能が低いとボトルネックになりやすく、能力を発揮できないので意味がありません。
「これくらいで良いだろう」とパーツを見積もったもののCPUの計算能力が及ばずゲームがサクサク動かない、なんて不満が残らないようにしておきたいですね。

フレームレートについて補足

フレームレート(fps値)とは”1秒間に何フレームの画像を表示しているか”ということです。fpsの値が高ければ高いほどなめらかに画面が動きます。
上記の画像では60fpsまでしか載っていませんが144fpsだと倍以上なめらかに動きます。

ゲーム推奨スペックより上を選ぶ

ゲーミングPC 推奨スペック例

『サイバーパンク2077』から推奨スペックの例


PCゲームは、そのゲームを遊ぶときにおすすめのパーツを「最低スペック」や「推奨スペック」として発表しています。最低スペックはその名の通り「最低限そのゲームを動かすのに必要なパーツ」のことです。

ここで危ういのは、「推奨スペックに載っているCPUを問答無用で信用する」というざっくりした選び方です。推奨されているのだから確かにそのゲームは動くかもしれませんが、他のゲームではどうなるかわかりません。

また、ほとんどのゲームで「推奨スペック」というのは「グラフィック最高設定・30fps」もしくは「グラフィック最低設定・60fps」をターゲットとしています。
ゲーマーからすれば「最高設定・60fps」や「最低設定・144~240fps」でプレイしたいわけで、公式の発表を鵜呑みにするのは危険です。

基本的に「余裕をもたせる」ということがPCを快適に使うコツです。ゲーミングPCを選ぶときも、なるべくCPUには余力をもたせておくようにしましょう。

スペックでCPUを選ぶのは慣れた人向け

詳しいスペックで選ぶのは慣れた人向け

この画像が何を比較しているのかわかりますか?


それぞれのCPU製品には周波数やコア数・スレッド数といった公開情報があり、慣れた人ならそこから製品の質を判断することができます。

しかし初心者の方や、細かくCPUについて知るつもりがない人にとっては「面倒くさい」と感じられる点となってしまっています。

基本的には「CPUの選び方まとめ」の通り、どれくらいゲームをやり込みたいかに合わせて選ぶと良いでしょう。

周波数とは
一般的には「クロック周波数」と呼ばれます。1秒間に発信される「クロック」の回数を表し、これが大きいほどCPUの性能が高いとされます。しかし現在はコア・スレッドが複数あるのが当たり前なので、以前ほどは重視されない場合もあります。
コアとは
CPU内で実際に計算処理をする部分です。昔はシングルコアしかありませんでしたが、現在では複数のコアを搭載しているマルチコアCPUが一般的です。コア数が多ければ多いほど優秀ですが、その分だけ価格も高くなってしまいます。
スレッドとは
CPUが計算をする際の処理ラインの数です。スレッド数が多いほど処理も早くなります。同じコア数でもスレッド数が異なることがあるので、少し注意しておきたい部分です。

CPUは冷却クーラーで発熱を冷やそう

CPUクーラー ゲーミングPC

CPUを使うときに気をつけておきたいのは「発熱」です。CPUは電気を消費して膨大な量の計算をするので、ときには80度を超えるような熱をもちます。
あまりにCPUが熱をもちすぎると、熱暴走を起こしてPCが勝手にシャットダウンすることもあります。

これを避けるには、「冷却」することが大事です。PCにおいてCPUを冷却する役割を担うのが「CPUクーラー」です。

CPUとCPUクーラーには、グリスと呼ばれる「ゆるい粘土」のようなものを塗ります。
直接CPUとクーラーを接地させても熱伝導率が低くうまく熱が逃げないので、熱伝導率の高いグリスを使って効果的に熱を逃がせるようにするのです。

CPUクーラーには空冷と水冷の2種類あります。その名の通り、空冷はファンを使って熱を逃がすタイプ、水冷は液体を使って熱を逃がすタイプです。
水冷のほうが高い冷却性能をもつとされていますが、コストパフォーマンスや耐久性の問題から、ほとんどのPCでは「空冷」が採用されています。

こだわりの強いPCマニアにとって「水冷」は魅力的ですが、その他99%のユーザーには「空冷」をおすすめします。

以下の記事ではゲーミングノートPCの「熱暴走」について解説していますが、原理としてはデスクトップPCも同じです。
熱暴走を起こすとCPUだけでなくあらゆるパーツが劣化するので、定期的にエアダスターで埃を吹き飛ばすくらいの掃除はしておくといいででしょう。

関連記事 ゲーミングノートPC、最大の欠点「熱暴走」に注意

古いCPUはPCごと買い替えたほうが楽

マザーボード 交換

CPUの世代交代は激しいので、PCを何年も使い続けていると「今使っているCPUが時代遅れ」になります。
ゲームもどんどん進化していくので、新しいCPUがほしくなることもあるでしょう。

CPUはマザーボードというパーツと「ソケット」と呼ばれる部品で繋げます。
実はこのソケットが厄介者で、CPUの世代交代に合わせてソケットも新しくなってしまうことがあります。つまり古くなってしまったCPUは「ソケットも古い」ので、新しいCPUを買ってもマザーボードに繋がらないことがあるのです。

PCをカスタマイズするときの最大の難点といっても過言ではないのがマザーボードで、CPUだけではなくHDDやSSD、GPU、メモリ、電源などのありとあらゆるパーツを繋げることになります。
マザーボードに繋ぐパーツのなかでも、CPUのソケットは型が新しくなる頻度が高いです。そのため「CPUを変える」=「PCを買い替える」ことになるケースも多々あります。

自分でPCケースの中のパーツを触って交換していく気持ちがある人ならば、CPUの世代やソケットの型を調べてみるとPC本体を変えずにCPUを交換できる可能性があります。
しかし、使っているCPUが古くなっているということはGPUやメモリ、電源ユニットなど他のパーツも古くなっているわけですから、最新のゲーミングPCに買い替えてしまったほうが手っ取り早いかもしれません。

関連記事 ゲーミングPCおすすめランキング|初心者でも絶対に失敗しない選び方解説

IntelとAMD(Ryzen)のどっちがゲームと相性が良い?ベンチマークで比較

PassMark Software ベンチマークスコア

ゲーミングPCを買うときの選び方として、IntelとAMDのCPUのどちらのほうが良いのでしょうか?

この記事では再三「余裕をもったCPU選び」をおすすめしてきましたが、結局どのCPUがゲーミングPCに対して余裕を持っていると言えるのでしょうか?

そこで分かりやすい指標となるのが「ベンチマークスコア」です。「ベンチマーク」とは特定のソフトを使ってPCパーツの性能を数値で測ることで、「ベンチマークスコア」はその数値のことです。

日本だとドスパラなどでCPUの性能比較が見られます。他には実際にベンチマーク用のソフト、たとえば「Cinebench」や「3dmark」、「CrystalDiskMark」などで計測したり、スコアをまとめて掲載している海外サイトを参照したりすることでわかります。

こうした数値は「食べログ」の点数みたいなもので、細かいことを気にせずパッと見てわかるのがありがたいところです。

世界シェアNo.1 信頼のIntel

Intel ロゴ

CPUの型番ベンチマークスコア
Core i9 10900K
24,208
Core i7-10700K
19,661
Core i5 10600K
14,607

PassMark Softwareからデータを引用し、BTOパソコンショップで取り扱っているCPUを比較したグラフがこちらです。

Intelの主力CPUは世界的に知名度が高いCore iシリーズです。
各製品の品番に「i〇(〇には5・7・9といった数字が入る)」と、その後に続く「10900K(頭の10が世代を表す)」という2種類の数字があります。

BTO製品などの場合は、基本的に最新世代のCPUが使われています。自分が遊びたいゲームやどのくらいの性能がほしいかによって、i5・i7・i9のいずれかから選びましょう。

「i-5」は比較的低価格のライトゲーマー向けで、PCでゲームをするなら最低限必要なラインです。
「i-7」はヘビーゲーマー向けで、最新のAAAタイトルをプレイしたい人におすすめのCPUです。
「i-9」はハイエンドなゲームだけでなく配信や動画編集・エンコードもしたい、というユーザー向けの高価なCPUです。

i-9シリーズは高性能なので目を引きますが、それだけに高価です。ゲームをたくさん遊ぶ人でも性能を使いきれずオーバースペックになる可能性があります。
「ただゲームを遊ぶだけでなく、動画編集やエンコードもしたい」や「5年後まで強力なCPUが欲しい」といった自分の要求を見極めて選ぶと良いでしょう。

性能最優先ならAMD製のRyzen

amd cpu

CPUの型番ベンチマークスコア
Ryzen 9 3900X
32,860
Ryzen 7 3700X
22,799
Ryzen 5 3500
12,792

PassMark Softwareからデータを引用し、BTOパソコンショップで取り扱っているCPUを比較したグラフがこちらです。

AMD製CPUのRyzenは価格のわりにコアが多く、GPUも製作しているためかゲームとの兼ね合いも良好です。コストパフォーマンスの高さもAMDの特徴です。

少し前までCPU市場はほぼ完全なIntelの独壇場だったのですが、近年はAMDがIntelに猛追しています。
ごく一部の作業ツールはIntelに最適化しているせいでAMD製CPUが性能を発揮しきれないケースもありますが、PCゲームであれば必ずIntelとAMDの両方に最適化されているので問題ありません。

「Ryzen 5」は「i-5」と同じくゲーミングPCのエントリークラスとなるCPUです。
「Ryzen 7」は「i-7」と同じくヘビーゲーマー向けに最も人気のあるCPUです。
「Ryzen 9」は「i-9」と同じく動画編集・配信・エンコードなど専門的な作業を視野に入れたハイエンドCPUです。

IntelとAMDは常に価格競争・性能競争を続けているためどちらが上とは断言できませんが、数年前までの「明らかにIntelが上」という状況はもはや存在しないと言っていいでしょう。

補足

CPUには「シングルスレッド性能」と「マルチスレッド性能」が存在します。

シングルスレッド性能=ゲームなど一つのタスクを処理する性能で、マルチスレッド性能=ゲームを含めたさまざまなツールをマルチタスクで処理する性能です。

ベンチマークスコアは「シングルスレッド」と「マルチスレッド」という別の性能をあわせて総合的に判断してスコア化しているので、サイトによってスコアが全く異なる場合があります。
たとえばUserBenchmarkのようなベンチマークサイトはシングルスレッド性能=ゲーミング性能という考えなので、シングルスレッド性能の強いIntel製CPUのスコアが高く、マルチスレッド性能の強いAMD製CPUのスコアが低くなっています。

この補足だけ読むとIntel製CPUのほうが圧倒的にゲームと相性が良いように思われるかもしれませんが、実はマルチスレッド性能もゲームの処理能力に影響します。
「Intelのほうがゲーミング性能が高い!」とか「性能的にはAMDが完全に上だ!」とか断言する人もいますが、結局実際にゲームをプレイしてフレームレートを計ってみると、同価格帯のパーツでもIntel製が勝ったり負けたりで、ほぼ五分です。

「ゲーミングPC」CPUの選び方まとめ

・できるだけ安くPCゲームを遊びたい人→Core i5 10600K or Ryzen 5 3500
・コスパの良いPCで最新ゲームを遊びたい人→Core i7-10700K or Ryzen 7 3700X
・最高クラスのCPUでゲームや作業をしたい人→Core i9 10900K or Ryzen 9 3900X

今回は「ゲーミングPCのためのCPUの選び方」について解説しました。
CPUはPCの脳であり、最重要パーツです。CPUを知ればPCについても深く理解できるようになります。

CPUは「電源ユニット」や「HDD・SDD」と比べて壊れにくいパーツです。数年で細かく買い替えるよりも、10年使い続けることを意識して、思い切って高性能なCPUを選ぶのも良いかもしれません。
そんなときはIntelならi9、AMDならRyzen 9といった高性能なCPUを選んでおくと、先々まで長く使っていけるでしょう。

PCゲームをするときは、CPUだけが高性能でも意味はありません。当サイトの「ゲーミングPCおすすめガイド」から、GPUやメモリと合わせて自分が欲しいゲーミングPCを探してみてください

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