DisplayPort vs HDMI ケーブルの違いを徹底比較!144HzモニターでFPSゲームをするならどっち?
当ページのリンクには広告が含まれています。
DisplayPortとHDMIはどっちを使えばいいの?
初めてモニターを買った人なら誰しもが感じる疑問だと思います。
ネット掲示板やAmazonレビューでは「HDMIは144Hzに対応していない」などという書き込みもあり、フレームレートを重視するFPSゲーマーなら気になるところです。
結論から言えば、
・60/144Hz対応モニターを所持⇒HDMI
・240Hz対応モニターを所持⇒DisplayPort
と覚えておけばOKです。
一応いくつか注意すべき点もあるので、FPSゲーマー目線でDisplayPortとHDMIの違いについて分かりやすく説明していきます。
目次
HDMIとDisplayPortの技術的比較
HDMIとDisplayPortの違いを技術的な面からお伝えします。
HDMIとは?
HDMIは、”TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)”と呼ばれるシリアル伝送方式を採用しています。
「TMDSってなんだよ!」と思うかもしれませんが、ざっくり説明すると、TMDSには「R・G・B・クロック同期」の4つのチャンネルがあり、チャンネルを通してモニターとPCの通信を行っています。 このそれぞれのチャンネルでデータを一つ一つ送信しています。
DisplayPortとは?
対するDisplayPortは、”パケット方式”を採用しています。
TMDSが4つのチャンネルで一つ一つデータを送信しているのに対し、パケット方式は一定量のデータをまとめて送信し続けます。
また、送信できるデータ量は技術的に大容量化しやすいです。 そのため、HDMIに比べて高画質に対応しやすいという面があります。
DisplayPort vs HDMI 分かりやすく言うと
HDMIとDisplayPortをそれぞれ分かりやすく説明するため、「データ=荷物」「通信=輸送」と例えます。
・HDMI:人間4人がそれぞれ荷物を抱えて輸送
・DisplayPort:トラック1台で荷物を輸送(トラックは大型化可能)
こうして見ると、「DisplayPort一択じゃね?」って感じますよね。
では、ゲーマーなら”DisplayPort”を選んだ方がいいのでしょうか?
フレームレート(fps)重視ならHDMIとDisplayPortのどちらを選ぶ?
HDMIかDisplayPortかの選択ですが、実はほとんどのユーザーはどちらを選んでも構いません。 むしろHDMIのほうがいい場合もあります。
HDMIのメリットとデメリット
- 安い商品が多い
- FPSゲームなどをしないのであれば特に大きな問題がない
- 240Hzのゲーミングモニターなどに対応したものが少ない
- 端子が爪がないため抜けやすい
HDMIを選ぶべきゲーマーは以下の3つに当てはまる方です。
- 使用しているモニターが60/144Hz対応の方
- フレームレートが重要でないゲームで遊びたい方(RPGなど)
- 「ケーブルを安く済ませたい」という方
ここで冒頭の「HDMIは144Hzに対応していない」との噂の真相をお伝えしますが、HDMIは144Hzに対応しています。
厳密にいうと、”対応した”ですが…。 というのも、HDMIには規格およびバージョンがあり、途中から144Hz以上に対応するようになったのです。
以下にHDMIの規格を比較した表をのせておきます。
規格 | 最大解像度 | 最大Hz | 最大Hzでの解像度 |
---|---|---|---|
HDMI1.4 | 4K | 120Hz | フルHD |
HDMI2.0(流通) | 5K | 240Hz | フルHD |
HDMI2.1(最新) | 8K | 240Hz | 1440p |
※(映像信号圧縮技術YCbCr 4:2:2 又は 4:2:0/DSC 使用時は最大値が変化する)
この表だけを見れば「HDMI2.1を買っておけばオールオッケー!!」と思われるかもしれませんが、現状最も流通しているのはHDMI2.0のケーブルです。 そのため今は「HDMI=HDMI2.0」と思ってもらって大丈夫です。
HDMIの最大の強みは「安い」ことです。 HDMIはDisplayPortと比べて、圧倒的に安いです。 長さ1mのものでも1,000円以下で買えてしまいます。
DisplayPortのメリットとデメリット
- リフレッシュレートが高いモニターにも対応している
- 爪があるため端子が抜けにくい
- HMDIケーブルと比べると高い
DisplayPortを選ぶべきゲーマーは以下の3つに当てはまる方になります。
- 複数のモニターを使用している方
- FPS/TPSを本気でプレイしている方
- ハイスペックなゲーミングPCを使用している方
ここでHDMIと同じように、DisplayPortの規格およびバージョンを比較してみましょう。
規格 | 最大解像度 | 最大Hz | 最大Hzでの解像度 |
---|---|---|---|
DisplayPort1.3 | 8K | 240Hz | フルHD |
DisplayPort1.4 | 8K | 240Hz | フルHD |
DisplayPort2.0 | 16K | 240Hz | フルHD |
最も普及しているDisplayPort1.4は8K対応、フルHDでのフレームレートが240Hzと無敵の性能です。
240Hzを出したければ、とりあえず「DisplayPort」を選んでおけば安心です。 逆に言えば、それ以外のゲーマーはDisplayPortを選ぶ必要がありません。
DisplayPortのデメリットはなんと言っても「高い」ことです。長さ1mのケーブルでも普通に1,000円を超えるので、選ぶ理由がないならあえて買うことはないでしょう。
DisplayPort1.4対応ケーブルはこちらです。値段はDisplayPort1.2対応ケーブルより高めですが、安定性は抜群です。
中古モニターは端子に注意!
液晶モニターの端子に関する注意点です。
せっかくHDMI2.0のケーブルを用意してもモニターが対応していないといったことが起こる場合もあります。現在販売されている新品モニターなら問題ありませんが、中古のモニターを買う方は注意したほうがいいでしょう。
また、最新のHDMI2.1を使いたくても「手持ちのモニターが対応していない」こともあるので確認は必須です。
まとめ:結局DisplayPortとHDMIのどっちがいいの?
結論として、ゲーマーなら
・60/144Hz対応モニターを所持⇒HDMI
・240Hz対応モニターを所持⇒DisplayPort
となります。
以下の記事では『Apex Legends』を例に「FPSにおいて144hzゲーミングモニターがいかに重要か」について解説しています。 Apexに限らず全てのFPSに当てはまる記事なので気になる方はチェックしてください。