CPUの温度確認をする方法 おすすめのソフトやCPUの適正温度についても解説!
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PCの中でも重要なパーツであるCPUの温度が上がりすぎると、パフォーマンスが低下するだけでなく、最悪の場合はPCが故障するので注意が必要です。
そこで本記事では、CPUの温度上昇を抑えるため、温度確認の方法や適正温度を解説します。
てっとり速くCPUの温度を確認したいのであればフリーソフトから確認することをおすすめします!
以下の記事でも「初心者向けおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。様々な価格帯のモデルからゲーミングPCを探したい人はぜひ参考にしてください。
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目次
CPUの温度確認をする方法
CPUの温度確認を行う方法は、主に3種類の方法が存在します。
- パフォーマンスモニターで確認する
- コマンドプロンプトで確認する
- フリーソフトで確認する
それぞれの方法は、以下で解説するのでぜひ参考にしてください。
パフォーマンスモニターで確認する
WindowsPCに標準搭載されているパフォーマンスモニターを利用すれば、CPUの温度を素早く確認できます。
パフォーマンスモニターでCPUの温度確認を行う際は、Windows10・Windows11のどちらにおいても、特別なソフトを改めてインストールする必要がありません。
しかし、パフォーマンスモニターに表示されるCPUの温度は、ケルビン温度で表示されるため、ケルビン温度から「273」を引いて摂氏温度を求める必要があります。
パフォーマンスモニターでCPUの温度確認を行う方法は、以下の通りです。
1.パフォーマンスモニターを開く
パフォーマンスモニターは、Windowsキー+Rを押して「perfmon.exe」と入力することで開くことができます。
2.カウンターを追加する
左側のタブから「パフォーマンスモニター」を選択し、「+」マークを押すことでカウンターを追加できます。
3.Tempretureを追加して、OKを押す
「Thermal Zone infomation」をクリックし、「Hig Precision Tempreture」もしくは「Tempreture」をクリックして追加を押します。
以上でグラフにCPUの温度がケルビン温度で表示されるので、-273して摂氏温度を求めましょう。
コマンドプロンプトで確認する
コマンドプロンプトもWindowsPCに標準搭載されている機能です。
特別なソフトをインストールする必要がないため、インストールの手間もかかりません。
コマンドプロンプトでCPUの温度確認を行う方法は、以下の通りです。
1.コマンドプロンプトを起動する
まず、Windows左下の検索窓から「コマンドプロンプト」と入力します。
右クリックして「管理者として実行」を選択しましょう。
2.コマンドプロンプトにコマンドを入力する
コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力しましょう。
wmic /namespace:\\root\wmi PATH MSAcpi_ThermalZoneTemperature get CurrentTemperature
3.表示された情報からCPUの温度確認を行う
コマンドプロンプトの実行後は、ケルビン温度でCPUの温度が表示されます。
コマンドプロンプト最下部に表示されている4桁の数字に注目し、これを10で割った後、さらに273の値で引きましょう。
もし、「3030」と表示されていれば、「3030÷10-273=30」で30度ということになります。
また、使用するハードウェアによっては「サポートされていません」と表示されることもあります。
コマンドプロンプトで確認できない場合はCoretempなどのフリーソフトを利用してみましょう。
フリーソフトで確認する
- 「電源」「ファンの回転数」など関連情報を取得できる
- CPUの温度が上昇している原因を探りやすい
- 摂氏温度で表示されるため温度が一目でわかる
- イントールに手間がかかる
- PCの容量を消費する
フリーソフトでCPUの温度確認を行うメリット・デメリットは上記の通りです。
フリーソフトでは、関連情報を取得できることから、CPUの温度が上昇している原因を探りやすいといえます。
しかし、最初から搭載されているわけではないので、イントールに手間がかかることはデメリットといえるでしょう。
フリーソフトでCPUの温度確認を行う方法は、ソフトによって異なりますが、大まかな流れは大体同じです。
- 公式サイトからフリーソフトをインストールする
- フリーソフトを解凍する
- フリーソフトを起動し、「実行」などのボタンをクリックする
- CPUの温度を確認する
CPUの温度だけでなく、関連情報や温度が上がっている原因についても知りたいという方は、フリーソフトを活用しましょう。
おすすめのフリーソフトは、以下のCPU温度確認ができるおすすめのフリーソフトの項目を参考にしてください。
CPUの温度確認ができるおすすめのフリーソフト
CPUの温度確認ができるフリーソフトは、世の中に数多く存在します。
ここでは、おすすめのフリーソフトを3つに絞って紹介するので、ぜひ参考にしてください。
HWMonitor
HWMonitor | |
---|---|
開発元 | CPUID社 |
インストール | 要 |
機能・特徴 | PCのCPU、GPU、HDD、SSDなどの温度を確認できる |
ダウンロード | HWMonitor公式サイト |
HWMonitorは、PCのCPU、GPU、HDD、SSDなどの温度を確認できるソフトウェアです。
また、ハードウェアの温度・電圧・回転数など、各数値は最小値(Min)と最大値(Max)を確認できます。
モニタリング結果のログを保存することもできるので、定期的にハードウェア情報の記録を取りたい方は活用してみてください。
HWMonitorの使用方法は以下の通りです。
1.HWMonitorをインストールする
公式サイトにアクセスし、「DOWNLOAD NOW!」をクリックし、インストーラーをダウンロードします。
HWMonitorは、zipファイル版も提供されているので、好みに合わせて選択してください。
2.HWMonitorを起動する
HWMonitorを起動するとハードウェアの情報が一覧で表示されます。
CPUの温度確認をする際は、「Temperatures」を参照してください。
Core Temp
Core Temp | |
---|---|
開発元 | Alcpu社 |
インストール | 要 |
機能・特徴 | CPUコアごとの温度を確認できる |
ダウンロード | Core Temp公式サイト |
「Core Temp」は、リアルタイムでCPUの温度を監視し、コアごとの温度を確認できるソフトウェアです。
アラート機能も備わっているので、CPUの温度上昇を事前に防ぐこともできます。
また、日本語表記にも対応し、最初から摂氏温度が表示されているので、ケルビン温度から計算し直す必要もありません。
CPUの温度確認をする目的においては、最もおすすめのフリーソフトといえます。
「Core Temp」の使用法は以下の通りです。
1.Core Tempをインストールする
Core Temp公式サイトで「Downlowd」をクリックし、Core Tempをインストールします。
セットアップ中、「Build your Kigdom with Goodgame Empire. Start the game from the icon on your desktop」にチェックが入っていますが、これははずしましょう。
「kigdom with goodgame empire」というゲームをインストールしてしまうため、不要であれば外しておくことをおすすめします。
2.Core Tempで日本語表記に変更する
英語から日本語表記に変更する場合は、「Option」→「General」→「Language」と進めば日本語に変更できます。
3.Core Tempを起動する
Core Tempを起動すれば、各情報が表示されるので、「温度の読み取り」からCPU温度を確認しましょう。
CPU-Z
CPU-Z | |
---|---|
開発元 | CPUID社 |
インストール | 要 |
機能・特徴 | CPU情報のほか、GPU・メモリ・マザーボードの詳細情報を確認できる |
ダウンロード | CPU-Z公式サイト |
CPU-Zは、フランスのCPUID社が開発したハードウェア検出ツールです。
CPU情報を確認できるのはもちろん、GPUやメモリなどの関連情報を取得することも可能。
CPU-Zには「CPUのベンチマーク」や「CPUのストレステスト」を行う機能もあるので、CPU性能を調べる場合にも役立ちます。
しかし、CPU-ZでゲーミングPCなどのCPU温度を直接確認できないので、ほかのフリーソフトを組み合わせて利用しましょう。
本記事でも紹介している「HWMonitor」は、同じCPUID社が開発したソフトなので、「CPU-Z」と組み合わせるのがおすすめです。
使用方法は、以下の通りです。
1.CPU-Zをインストールする。
まずは、CPU-Zを公式サイトからインストールしましょう。
インストーラーを起動したら、使用許諾に同意し、インストール先を選択します。
スタートメニューはデフォルト設定のまま次に進み、デスクトップにショートカット設置の有無を選択してイントールを完了させましょう。
2.CPU-Zを起動する
CPU-Zは、起動すると自動的にハードウェアの情報を取得してくれます。
上部のタブを切り替えることで、情報を切り替えることができるので、参照したい情報に合わせてタブを切り替えましょう。
CPUの適正温度はどれくらい?
PCのパフォーマンスを良好に保ち、寿命を長持ちさせるには、CPUの温度管理がとても重要です。
CPUの温度を適正に保つためにも、CPUの適正温度を把握しておきましょう。
ここでは、CPUの適正温度や上限を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
CPU温度の上限は100度
CPUの仕様から、CPU温度の上限は100度までとなっています。
これは、intel公式ページにも記載されているため、確認してみてください。
CPUの上限を超えると、CPUが温度を下げるため、性能を制御し始めます。
PCのパフォーマンスが落ちるため、ゲームや仕事を快適に行うことができません。
性能を制御してもCPUの温度が下がらない場合は、PCが強制的にシャットダウンします。
CPUの高温状態が続くと、PCの寿命を早める原因にもなるため、注意しましょう。
CPUの適正温度は80度~70度以下
CPUの適正温度は80度〜70度以下です。
これは、intel第10世代Coreプロセッサに搭載されているサーマル・ベロシティ・ブースト(TVB)という機能が70度を上限に作動すること、フリーソフト「Core temp」で80度を超えると数字が黄色になることから推察されます。
PCのバフォーマンスを良好に保つためにも、常に適正温度を保てるよう心がけましょう。
用途別CPUの適正温度の目安
用途 | 適正温度の目安 |
---|---|
事務・ブラウジング | 50度 |
ゲーム・動画編集・3DCG制作 | 80度 |
CPUの適正温度は、PCの使用用途により異なります。
エクセル入力などの事務作業、Webで調べ物を行うブラウジングはCPUへの負荷も軽いため、CPUの温度が50度を超えることはほとんどありません。
一方、ゲーム・動画編集・3DCG制作は、CPUの負荷が高いので、CPUの温度も80度程度まで上昇します。
用途別の適正温度と実際のCPU温度が離れている場合は、排熱ファンなどのパーツに不備がある恐れもあるので、温度が下がらない場合はプロの修理業者に相談してみましょう。
PCの修理を依頼する際は、BTOメーカーであるドスパラの修理サービスを利用するのがおすすめです。
ドスパラで購入したPCに限らず、自作PCを含めたほとんどPCの修理に対応しています。
また、ドスパラの評判については、「ドスパラの評判「やめとけ」「ゲーミングPCはおすすめしない」などの噂は本当か?中古からノートパソコンまで徹底調査!」で解説しているので、あわせてお読みください。
CPUの温度管理をして熱暴走を防ぐ方法
熱暴走とは、CPUが高温になることで、強制的にシャットダウンされるなどのトラブルが発生することです。
熱暴走を防ぐためには、CPUの温度管理を行い、温度が上昇している場合は適切な対策を講じる必要があります。
ここでは、CPUの温度を下げる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
CPUクーラーを変更する
そもそも最初から搭載されているCPUクーラー自体の性能が低かったり、劣化している場合はもちろんCPU温度も上がってしまいます。
そのため、PC初心者にとって難易度は高いですがCPUクーラー自体を変更することがCPU温度を下げるために効果的な施策となってきます。
CPUクーラーを換装する際はCPUグリスもセットで購入しておくことをおすすめします。
冷却ファンのほこりを掃除する
ほとんどPCは、冷却ファンを回すことで、外部の空気を取り入れCPUを冷やしています。
しかし、冷却ファンにほこりが溜まっていると、空気の吸い込みが悪くなってしまい、外部の空気を十分に取り入れることができません。
したがって、冷却ファンのほこりを掃除することが、CPUの温度を下げやすくなることにつながります。
冷却ファンの掃除方法は、以下の通りです。
1.PCの電源を切る
まずは、PCの電源を切ります。
想定外の通電を防ぐため、必ず電源ケーブルもコンセントから抜いてください。
2.PC本体の側面パネルを取り外す。
PC本体の側面パネルを取り外し、掃除ができる状態にします。
3.ほこりを取り除く
ハケや掃除機などでほこりを取り除きましょう。
基盤部分でなければ、ウェットティッシュを使用しても問題ありません。
ほこりがある程度取り除けたら、エアダスターでほこりを飛ばして掃除は終了です。
室温を下げる
前述の通り、CPUの温度は、内部の空気を排熱し、外部から空気を取り入れることで温度を下げています。
そのため、外部の空気が暖かいと空気を取り入れたところでCPUの温度が下がりません。
室温を下げれば、冷たい空気をPCの内部に取り入れられるので、CPUの温度が下がるでしょう。
窓を開けて換気したり、エアコンで室温を下げる方法が有効です。
冷却台・冷却パッドを使う
冷却台・冷却パッドを使用する方法は、主にノートパソコンに対して有効です。
ノートパソコンの下に挟みこむように設置することで、パッドに搭載されたファンが機能し、ノートパソコンを効率的に冷却してくれます。
CPUを短時間で冷却することができるので、どうしても温度が下がらない場合は、冷却台・冷却パッドの購入も検討しましょう。
CPUの温度管理をする方法まとめ
- CPUの温度確認はPCに搭載されている既存機能のほかフリーソフトでもできる
- CPUの温度確認をする際は、「Core Temp」の活用がおすすめ
- CPU温度の適正温度は80度〜70度以下
CPUの温度確認は、パフォーマンスモニター・コマンドプロンプト・フリーソフトの3つの方法で行えます。
特に、摂氏温度で最初から表示されているフリーソフトを活用すれば、ケルビン温度から計算し直す必要がありません。
「Core Temp」であれば、摂氏温度で表示されているほか、日本語表記にできるので大変便利です。
また、CPUの適正温度は、PCの使用用途によっても異なります。
PCのパフォーマンスを高め、長く使い続けるためにも、日頃からCPUの温度確認を欠かさず行いましょう。
「ゲーミングPC用のおすすめCPUクーラーが知りたい」という方は、「ゲーミングPC用おすすめCPUクーラーの選び方 | トップフロー型・サイドフロー型・水冷式をそれぞれ解説!」の記事で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。