
RTX 3060 Ti搭載ゲーミングPCおすすめモデル BTOパソコンの性能とベンチマークを検証してみた
NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 30」シリーズは上位から最高性能の「RTX 3090」、フラッグシップモデルの「RTX 3080」、ミドルスペックの「RTX 3070」がありますが、「RTX 3060 Ti」は最も安くコストパフォーマンスに優れた最下位モデルです。
この記事では「RTX 3060 Ti」搭載ゲーミングPCをモデル別に紹介しながらスペックを検証していきます。
「RTX 3060 Ti」搭載ゲーミングPC以外の最新PCを知りたい方は「ゲーミングPCおすすめランキング」をどうぞ。
「細かい検証よりさっさとおすすめのゲーミングPCが知りたい」というかたのために説明は抜きでおすすめのゲーミングPCを載せておきます↓
・できるだけ安くRTX3060Ti搭載PCが欲しい → 「ガレリア RM5R-R36T」
・安くてハイパフォーマンスなPCが欲しい → 「ガレリア XA7C-R36T」
・AMD製CPU × RTX3060Ti → 「ガレリア XA7R-R36T」
・最高価格・最高性能のRTX3060Ti搭載PC → 「ガレリア ZA7R-R36T 5800X」
目次
RTX 3060 Tiのスペック・ベンチマーク
こちらはGPU「RTX 3060 Ti」、CPU「i7 10700K」を使って『フォートナイト』や『Microsoft Flight Simulator』といったさまざまなゲームをプレイし、フレームレートを計測したベンチマーク動画です。
このパーツ構成は「GALLERIA ZA7C-R36T」と全く同じです。
「『フォートナイト』1080p最高設定」は「RTX 3070」だと平均180fps前後ですが、「RTX 3060 Ti」では平均165fpsという結果が出ています。

フレームレート(fps値)とは”1秒間に何フレームの画像を表示しているか”ということです。fpsの値が高ければ高いほどなめらかに画面が動きます。
上記の画像では60fpsまでしか載っていませんが144fpsだと倍以上なめらかに動きます。
また、「RTX 3060 Ti」は他にも『Call of Duty: Warzone』で平均156fps、『アサシンクリード ヴァルハラ』で平均76fps、『ウォッチドッグス レギオン』で平均80fpsというフレームレートが計測されています(いずれも1080p、最高設定、レイトレーシングOFF)。
この結果を見る限り、「RTX 3060 Ti」はPS5のグラフィック性能を大きく上回っており、また前世代のハイエンドモデル「RTX 2080 SUPER」をも超え、RTX30シリーズ最下位モデルでありながらまさに「次世代GPU」というべきスペックが伺えます。
「RTX 3060 Ti」は『フォートナイト』や『Apex Legends』をやり込む競技プレイヤーであっても十分満足できるパフォーマンスであると同時に、普段RPGやアクションアドベンチャーを遊ぶシングルプレイヤーにとってもPS5以上のクオリティでゲームを遊べるという意味で、選ぶ価値のあるGPUといえるでしょう。
ただし、もちろんFPSやTPSで240fps維持を目指すのであれば「RTX 3060 Ti」は力不足なので、「RTX 3090」もしくは「RTX 3080」が必要になってきます。
また、「RTX 3060 Ti」はPS5より上とはいえ、前世代のRTX20シリーズとPS4の間にあったほどの巨大な性能差はありません。
特にAAAタイトルを4K 60fpsで遊ぼうと思ったらPS5同様にまだまだ力不足で、基本的にはフルHD画質でのゲームプレイを前提としています。
さらに『Microsoft Flight Simulator』のような「2020年で最も負荷の重いゲーム」をプレイするとフルHD画質でも平均60fpsに届かず、「どんなゲームのどんな設定でも最低60fpsは欲しい」というヘビーゲーマーを満足させるには至らないでしょう。
逆に、ちょっとくらいの解像度やフレームレートの低下は無視できるライトゲーマーにとって、これほど買いやすいGPUはありません。
RTX30シリーズから気軽にゲーミングPCデビューをするなら、「RTX 3060 Ti」もしくは一つ上位のモデル「RTX 3070」を搭載したPCを買えば間違いありません。
「RTX 3070」について詳しく知りたいかたは「「RTX 3070」搭載おすすめゲーミングPC」を参考にしてください。
「RTX 3060 Ti」に最適なモニターは「おすすめの144Hz対応ゲーミングモニター」で紹介しています。
「RTX 3060 Ti搭載ゲーミングPC」を購入するべき理由
モデル名 | XA7C-G60S![]() | XA7C-R70S![]() | XA7C-R36T![]() |
---|---|---|---|
CPU | Core i7-10700F | Core i7-10700 | Core i7-10700 |
グラフィック | GTX 1660 SUPER | RTX 2070 SUPER | RTX 3060 Ti |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
値段 | 119,980円 | 129,980円 | 159,980円 |
モデル一覧より
GPU以外をできる限り同じ条件でパーツを揃えた3つのモデルを比較してみました。
CPUに関してはベースが同じ別モデルとなっていますが、処理性能の差はほとんどありません。
つまり値段の違いはほとんどGPUの差なので、「RTX 3060 Tiのためにどれだけ上乗せしてお金を払えるか」というのが比較するときの焦点になります。
「RTX 3060 Ti」のベンチマークスコアは「RTX 2080 SUPER」をも上回っているので、もちろん「RTX 2070 SUPER」や「GTX 1660 SUPER」とは比べ物になりません。
一方「RTX 2070 SUPER」というGPUは「PS5とそれほど性能が変わらない」と言われています(厳密には「RTX 2070 SUPER」のほうが上ですが、搭載PCがPS5の2倍以上の値段であることを考えるとちょっと期待外れかもしれません)。
そうなると、「家庭用では出来ないことが出来る高性能ゲーミングPC」を「できるだけ安く」買おうと思ったら、この中だと「RTX 3060 Ti」を搭載した「ガレリア XA7C-R36T」一択ということになります。
「ガレリア XA7C-R36T」では現時点で発売されているPCゲームをプレイするときには「RTX 3090」や「RTX 3080」のような圧倒的なパワーは感じられないかもしれませんが、本格的に次世代に入って発売されるゲームのグラフィック水準が一段階上がり、古いGPUがどんどん最新ゲームについていけなくなる中で「RTX 3060 Ti」は長く生き残ることができるでしょう。
最上位モデル「RTX 3090」、フラッグシップモデル「RTX 3080」、ミドルスペックモデル「RTX 3070」に興味のあるかたは以下の記事から詳細を確認してください。
以下のページではRTX30シリーズの性能比較をまとめています。
RTX 3060 Ti搭載おすすめゲーミングPC
モデル名 | RM5R-R36T | XA7C-R36T | XA7R-R36T | ZA7R-R36T 5800X |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 3500X | Core i7-10700 | Ryzen 7 3700X | Ryzen 7 5800X |
グラフィック | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD | 1TB NVMe SSD |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×425(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
値段 | 129,980円 | 159,980円 | 155,980円 | 189,980円 |
モデル一覧より
「RTX 3060 Ti」を搭載したおすすめのゲーミングPCを紹介します。
これらのゲーミングPCはあまりの人気のため、定期的に入荷しては頻繁に在庫切れを繰り返しています。
予約できた場合でも出荷まで時間がかかってしまうこともあるので、一刻も早くゲーミングPCが必要なかたは以下の記事から自分に最適なおすすめゲーミングPCを探してみてください。
ゲーミングPCはBTOパソコンショップ「ドスパラ」から紹介するので、ドスパラでの買い方がわからない方は以下のページから確認してください。
RTX 3060 Ti搭載ゲーミングPC最安値「GALLERIA RM5R-R36T」

グラフィック : RTX 3060 Ti 8GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 512GB NVMe SSD

「ガレリア RM5R-R36T」は「RTX 3060 Ti」を搭載したゲーミングPCの中で最も安いモデルです。
つまり、次世代GPU「RTX30シリーズ」搭載ゲーミングPCの中で最安値ということです。
安い理由は単純で、CPUが格安の「Ryzen 5 3500X」だから。
やはりというべきか、CPUがボトルネックになっているようで、スペック的には残念ながらRTX 2080 SUPER搭載ゲーミングPCと大した変わりません。
ただしその分本当に安いので、「とにかく安さ重視」「13万円以上のPCは絶対に買えない」という人にとってはベストチョイスのゲーミングPCです。
コスパ最強ゲーミングPC「GALLERIA XA7C-R36T」

グラフィック : RTX 3060 Ti 8GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 512GB NVMe SSD

「ガレリア XA7C-R36T」はドスパラ製RTX 3060 Ti搭載ゲーミングPCの中で最も標準的かつ最もコスパの良いモデルです。
もちろんCPUがボトルネックになることはありえないので、前世代のハイエンドGPUを上回るRTX 3060 Tiの性能を存分に発揮できています。
「できるだけ安く」「でも最先端のスペックのゲーミングPCが欲しい」という、ゲーミングPC入門者の我儘な要望に応えたモデルとなっています。
「RTX 3060 Ti」+「Ryzen 7 3700X」搭載ゲーミングPC「GALLERIA XA7R-R36T」

グラフィック : RTX 3060 Ti 8GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 512GB NVMe SSD

この「ガレリア XA7R-R36T」モデルのの性能は、実は一つ前で紹介した「ガレリア XA7C-R36T
」とほぼ同じです。
単純にCPUがインテル製なのか、AMD製(Ryzen)なのか、というだけの違いなので、好みで決めればいいと思います。
どちらも同じ価格帯で、大きな性能差はありません。
PC界隈の一部にはまだまだ「デスクトップPCのCPUといえばインテル」という信頼があるためAMD製を避ける人もいるかもしれませんが、そうした忌避感のない人には若干価格の安いこちらのゲーミングPCがおすすめです。
RTX 3060 Ti最高性能ゲーミングPC「GALLERIA ZA7R-R36T 5800X」

グラフィック : RTX 3060 Ti 8GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD

「ガレリア ZA7R-R36T 5800X」はRTX 3060 Tiを搭載している中で最高性能のゲーミングPCです。
このモデルは搭載している「Ryzen 7 5800X」がハイエンド並のゲーミング性能を誇る人気CPUということもあって、今回紹介する中で最も高額なPCとなっています。
ゲームだけでなく、CPU性能を活かした動画編集などクリエイティブな作業を視野に入れている人におすすめです。
RTX 3060 Ti搭載ゲーミングPCのコスパ比較
モデル名 | RM5R-R36T![]() | XA7C-R36T![]() | ZA7R-R36T 5800X![]() |
---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 3500X | Core i7-10700 | Ryzen 7 5800X |
グラフィック | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD | 1TB NVMe SSD |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×425(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
値段 | 129,980円 | 159,980円 | 189,980円 |
モデル一覧より
「RTX 3060 Ti」を搭載したゲーミングPCをモデル別に比較してみました。
「RTX 3060 Ti」搭載ゲーミングPCとしては最安の「ガレリア RM5R-R36T」、標準的なスペックの「ガレリア XA7C-R36T
」、「RTX 3060 Ti」搭載ゲーミングPC最高額の「ガレリア ZA7R-R36T 5800X
」、という並びになっています。
RTX 3060 Ti搭載ゲーミングPCまとめ
この記事で紹介したゲーミングPCに加え、ドスパラから販売されているすべてのRTX 3060 Ti搭載ゲーミングPCをまとめました。
・最安RTX3060Ti搭載PC → 「ガレリア RM5R-R36T」
・RTX3060Tiとi5の格安モデル → 「ガレリア RM5C-R36T」
・RTX3060Tiとi7-10700の標準モデル → 「ガレリア XA7C-R36T」
・RTX3060TiとRyzen 7 3700Xの標準モデル → 「ガレリア XA7R-R36T」
・RTX3060Ti+i7-10700K+1TB NVMe SSD → 「ガレリア ZA7C-R36T」
・RTX3060Ti+Ryzen 7 3700X+1TB NVMe SSD → 「ガレリア ZA7R-R36T」
・RTX3060Ti搭載PC中最高スペック → 「ガレリア ZA7R-R36T 5800X」
「RTX 3060 Ti」搭載ゲーミングPCは発売後しばらくは品切れが予想され、市場に十分な量が供給されるまでは時間がかかると思われます。
ゲーミングPCは「RTX 3060 Ti」だけではないので、最新のおすすめゲーミングPCについて詳しく知りたいかたは以下の記事からどうぞ。
インテル製CPUとAMD製CPUの違いを詳しく知りたい方は以下のページからどうぞ。
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