
RTX3070搭載ゲーミングPCおすすめモデル BTOパソコンのスペックをベンチマークで検証してみた
NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 30」シリーズの中で「RTX 3070」は前世代の最高スペックよりも強力な「廉価版GPU」です。
上位モデル「RTX 3090」や中位モデル「RTX 3080」が「ヘビーゲーマー向け」だとすれば、「RTX 3070」は「ゲームは大好きだけど4K画質とか超高フレームレートとかいったプロ仕様は求めない」タイプのライトゲーマー向けGPUです。
「RTX 3090」はコスパ関係なく最高性能のGPUが欲しい人、「RTX 3080」は手の届く価格の中で最高性能のGPUが欲しい人、「RTX 3070」は格安で高性能なGPUが欲しい人に向けた製品となっています。
この記事では「RTX 3070」搭載ゲーミングPCを紹介しながらスペックを検証していきます。
「RTX 3070」搭載ゲーミングノートPCの紹介は以下のリンクから。場所を取りたくない人におすすめです。
現在BTOショップでは、GPUの需要と供給も落ち着いて各モデルの在庫が潤沢になってきています。
ただし、いつ情勢が変わってGPU需要が高くなるかわからないため、「欲しい」と思った時に購入しないと買えるタイミングがなくなってしまうのでなるべく早めに購入することをおすすめします。
また、ゲーミングPCは「RTX 3070」搭載モデルだけではないので。最新のおすすめゲーミングPCについて詳しく知りたいかたは以下の記事からどうぞ。
「細かい検証よりさっさとおすすめのゲーミングPCが知りたい」という方のために説明は抜きでおすすめのゲーミングPCを載せておきます↓
・最安のRTX 3070搭載PCが欲しい → 「ガレリア XA7R-R37」
・IntelCPU搭載のRTX 3070搭載PCが欲しい → 「ガレリア XA7C-R37」
・最新CPU+RTX 3070搭載PCが欲しい → 「ガレリア ZA7C-R37」
目次
RTX 3070搭載おすすめゲーミングPC
「RTX 3070」は前世代で普及した超高性能GPU「RTX 2080 Ti」よりも安くて高性能なので、PCにあまりお金をかけたくない人にとってここが「買い時」です。
これだけ安く超高性能なゲーミングPCを買える機会というのはこれまでになかったので、今からPCゲームをはじめる人たちが羨ましいくらいです。
ゲーミングPCはBTOパソコンショップ「ドスパラ」から紹介するので、買い方がわからないという方は以下のページから確認してください。
これらのゲーミングPCはあまりの人気のため、定期的に入荷しては1日で在庫切れ、を繰り返しています。
予約できた場合でも出荷までかなり時間がかかるので、一刻も早くゲーミングPCが必要な方は以下の記事から自分に最適なおすすめゲーミングPCを探してみてください。
RTX 3070搭載ゲーミングPCの格安モデル「GALLERIA XA7R-R37」

グラフィック : RTX 3070 8GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD
「ガレリア XA7R-R37」はRTX 3070搭載ゲーミングPCの中でも最安となるモデルです。
CPUにはAMD製のRyzenが採用されており、コストパフォーマンが高いため他モデルと比べても安くなっています。
ただし、安いからといって性能が低いかといわれればそうではなく、Intelと同程度のパフォーマンスを出してくれるので、どうしてもIntelじゃなきゃ嫌!という方はこちらの「XA7R-R37」でも十分な性能を引き出してくれます。
RTX 3070搭載ゲーミングPCの標準モデル「GALLERIA XA7C-R37」

グラフィック : RTX 3070 Ti
メモリ : 16GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD
「ガレリア XA7C-R37」はRTX 3070搭載ゲーミングPCの中で標準となるモデルです。
「ガレリア XA7C-R37」に搭載されているCPUの「Core i7」はゲーム用としては最高クラスの性能で、上位の「Core i9」と比べても大きな性能差はないとされています。
実際は「RTX 3090」ほどのレベルになるとCPU性能が足を引っ張ってボトルネックになるケースもあるようですが、「RTX 3070」であれば「Core i7」で十分です。
「できるだけ安く次世代ゲーミングPCに入門したい」という人には「ガレリア XA7C-R37」がおすすめです。
RTX 3070搭載ゲーミングPCの第13世代最新CPU搭載「GALLERIA ZA7C-R37」

CPU : Core i7-13700K
グラフィック : RTX 3070
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 1TB Gen4 NVMe SSD
「ZA7C-R37」は第13世代の最新CPU「Intel Core i7-13700k」が搭載されたゲーミングPCです。
最新世代のCPUは明らかにパフォーマンスがアップしており、ゲームのフレームレートアップにも一躍かっています。
ほかモデルと比べると価格はあがりますが、単純に処理速度が高くなっているおかげでゲーム以外の動作や、動画編集のエンコードなどもサクサクなので「ゲームもゲーム外も快適がいい!」という方におすすめです。
RTX 3070のスペック・ベンチマーク
こちらはGPU「RTX 3070」、CPU「i7 10700k」を使って『Death Stranding』や『アサシンクリード オデッセイ』といったさまざまなゲームをプレイし、フレームレートを計測したベンチマーク動画です。
検証によれば「RTX 3070」では、『レッド・デッド・リデンプション2』が4K最高設定で平均47fpsと、平均60fpsを下回ってしまいます。
『レッド・デッド・リデンプション2』はPS4・XBOX One世代において最も「重い」タイトルなので、アクションゲームの基準となる60fpsに届かなくても仕方がないのですが、「どんなゲームのどんな設定でも最低60fpsは欲しい」というヘビーゲーマーの方は「RTX 3080」か「RTX 3090」を購入したほうがいいでしょう。
逆に、ほんの少しのフレームレート・もしくは画質の低下は無視できる、というライトゲーマーにとって安くて高性能な「RTX 3070」は最適なGPUの一つです。
言うまでもありませんが、普通のRPGやアドベンチャーゲームでフレームレートをほんの少し犠牲にしたところでほとんどの人は気付くことすらないので、何の問題もありません。
「RTX 3070」で最高のグラフィックを求めるなら「4Kモニター」、フレームレートを重視するなら「240Hz対応ゲーミングモニター」、もしくはもっと安い「144Hz対応ゲーミングモニター」を買っておきましょう。
せっかくのハイパフォーマンスを60Hz対応の普通のモニターで見てももったいないだけで意味がありません。
グラフィック重視かフレームレート重視かは完全に人それぞれなので、以下のいずれかの記事をモニター選びの参考にしてください。

フレームレート(fps値)とは”1秒間に何フレームの画像を表示しているか”ということです。fpsの値が高ければ高いほどなめらかに画面が動きます。
上記の画像では60fpsまでしか載っていませんが144fpsだと倍以上なめらかに動きます。
フレームレートについてもっと詳しい解説を読みたい方は以下のサイトを参考にしてください。
なお、NVIDAの主要GPUの3DMARKスコア、消費電力、希望小売価格は以下の通りです。
GPU | 3DMARKスコア | TGP(総消費電力) | 希望小売価格 |
---|---|---|---|
RTX 3090 | 19930 | 350W | 1499ドル |
RTX 3080 Ti | 19573 | 350W | 1199ドル |
RTX 3080 | 17704 | 320W | 699ドル |
RTX 3070 Ti | 14825 | 290W | 599ドル |
RTX 3070 | 13748 | 220W | 499ドル |
RTX 3060 Ti | 11856 | 200W | 399ドル |
RTX 3060 | 8833 | 170W | 329ドル |
RTX 3050 | 6865 | 130W | 249ドル |
GTX 1660 Ti | 6821 | 120W | 279ドル |
GTX 1660 SUPER | 6103 | 125W | 229ドル |
GTX 1660 | 5771 | 120W | 219ドル |
GTX 1650 | 3620 | 75W | 149ドル |
GTX 1050 Ti | 2356 | 75W | 139ドル |
「RTX 3070搭載ゲーミングPC」を購入するべき理由
モデル名 | RM5R-G60S | XA7C-R37 |
---|---|---|
CPU | Ryzen 5 4500 | Core i7-10700 |
グラフィック | GTX 1660 SUPER | RTX 3070 |
メモリ | 16GB | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | 1TB NVMe SSD |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
ベンチマーク(3DMark Time Spy) | 6121 | 12134 |
値段 | 129,980円 | 256,980円 |
モデル一覧より執筆当時のスペック
ドスパラから販売されているゲーミングPC2つのモデルを比較してみました。
CPUに関しては別製品モデルとなっていますが、処理性能の差がほとんどないため検証結果への影響もありません。
「3DMark」は定番のゲーム用ベンチマークソフトで、「Time Spy」はDirectX 12ベンチマークとしてPCのゲーミング性能を計測する際によく使われています。
「RTX 3070」のベンチマークは「RTX 2070 SUPER」を大きく上回っており、前世代最高クラスのGPUと同じ値段で性能は上なのだから、「RTX 3070」を買わない理由は「RTX30シリーズを既に持っているから」以外にはありえません。
現時点で発売されているPCゲームをプレイするときには「RTX 3090」ほどのパワーは感じられないかもしれませんが、本格的に次世代に入り発売されるゲームのグラフィック水準が一段階上がり、古いGPUがどんどん最新ゲームについていけなくなる中で「RTX 3070」は長く生き残ることができるでしょう。
RTX 3070搭載ゲーミングPCによくある質問
「RTX 3070」はどれぐらいの性能?
『Apex Legends』だと、最高画質・フルHD設定で約230.6fpsと安定した解像度でプレイできます。
『フォートナイト』でレイトレーシングを有効化した場合でも、平均83.2fpsをキープしていました。
これらの情報から、RTX 3070ハイミドルクラスのパフォーマンスを持ったGPUといえます。
「RTX 3070」と「RTX 3070 Ti」はなにが違う?
基本的な性能がまったく異なります。
性能としては「RTX 3070 Ti」のほうが大幅に高く、価格も1万円ほど高くなります。この約1万円の差でスペックアップを図るかどうかがRTX 3070搭載ゲーミングPC購入の決め手となります。
RTX 3070は何fpsくらい出る?

引用元:株式会社インプレス
『フォートナイト』の場合、最高画質設定、フルHD解像度でも平均183.6fpsを記録しています。
144Hzゲーミングモニターなどの性能を十分に活かせるため、よりゲーム環境に拘れるGPUです。
ゲーミングモニターについて詳しく知りたい方は、「『Apex Legends』で勝ちたい人にはゲーミングモニターをおすすめします」の記事もあわせて参考にしてください。
RTX 3070の性能比較が知りたい

引用元:パソコン工房
上記画像がDairectX11代表的ベンチマークである3D Mark「Fire Strike」のテスト結果です。
RTX 3070は、RTX 3080の70%程度という結果になり、コア数やメモリなどのスペックからみて順当な結果といえるでしょう。
前時代のRTX 20シリーズとの比較では、RTX 2070 SUPERより40%以上、RTX 2080 SUPERに対しても25%ほどスコアが向上しています。
RTX 3070の価格はどれくらい?
2021年2月発売開始時点では60,485円でしたが、2023年3月執筆時現在は平均価格50,890円となっています。
以下の記事でも「初心者向けおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。様々な価格帯のモデルからゲーミングPCを探したい人はぜひ参考にしてください。
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